政治

東京都議選。川松さんの当選に感じたネット世論の限界と可能性

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出典:読売新聞

7月2日、東京都議選が終わった。結果は皆さんよーくご存知の通り、小池知事勢力の圧勝、自民党が過去最低を大きく下回る歴史的惨敗となった。(参照:読売新聞

都議選の結果自体は東京都民の良識の選択の結果であるので、私が口を挟む所では無い。

しかし、小池都政の評価は全く争点にならなかった事は、ネットの片隅で記事を書く1人として虚しいものを感じた。

ネットではずいぶん前から小池都政の問題点を指摘する声が多数を占めていたが、ワイドショーや週刊誌のゴシップ報道の前にはほとんど意味が無かった。

「これからはネットの意見が政治を変える」なんて言われて久しいが、そんなもの幻想だなと思ってしまったが、自民党の川松真一朗さん(墨田区)が103票差で当選されたと聞いたとき、少しだけ希望を感じた。

ネット世論はまだまだ微力であるが、無力じゃあない。

ネットに溢れる小池都政への懸念の声は届かなかった

私はこれまでに何度も、違法な懲戒処分による人権侵害や、豊洲市場移転延期で1兆円の損失築地市場併用案で2兆円の損失と、小池都政の危険を訴えてきた。

経済学者の池田信夫氏や、LINE役員の田端信太郎氏、ホリエモンといった多数のフォロワーを持つインフルエンサーが、こぞって小池都政には批判的な声を上げてきた。

しかし、東京都議選ではこれらの小池都政への評価が争点にすらならなかった。加計学園や豊田議員のパワハラといった東京都政とは何の関係の無い問題ばかりがクローズアップされ、選挙結果が決まってしまった。なんとも虚しく、寒々しいものを感じる。

宇佐美さんが「こんなメチャクチャな選挙ありかよ」とブロブに書かれたが、全く同感である。

このままでは真面目に政策に取り組んでいる政治家がどんどん減ってしまうし、若者は無力感を感じてますます選挙に行かなくなってしまう。結局は、このツケを払うのは国民なのだ。

まだまだネットの力は既存のマスコミに及ばない。2013年にネット選挙が解禁されたが、既存のネットはまだまだ政治を大きく変えるような存在では無い事を思い知らされた。

自民党の川松真一朗さん(墨田区)の103票差当選に感じた希望

なお、ネットの無力は都議選の数日前にはわかっていた。各種情勢報道で小池支持勢力の勢いと、自民党の逆風がはっきりしていたためだ。

そんな中、私が東京都議会に不可欠な人財と確信していた、自民党の川松真一朗さん(墨田区)までが落選の危機と聞いた。私が都議選に関する記事を書いても、ましてや特定の候補を応援する記事を書いても、わずかな影響も無い上、無意味に敵を増やすだけでデメリットしかない。

しかし、どうしてもこのまま川松さんが落選するのを黙って見ている事はできなかった。都議選が終わったときに後悔しないよう、微かな可能性を考え、

東京都議選(墨田区)。自民党・川松真一朗さん!当選を願わずにはいられないッ!

という記事を書いた。

記事のPVは投票日までに540PV程であり、そこまで読まれたとは言えない。しかし、多くのツイッター民に拡散していただき、確認できただけで30人弱、全部で1800RTに達した。

特に、豊洲市場移転について鋭い批評を続けている、生田よしかつさんやChieko Nagayamaさんの紹介が大きくRTされた。

私自身の力は非常に小さなものであったが、大勢の方のご協力のおかげで、これらのツイッターはRTの数十倍、10万人を超える人の目に届いただろう。私の記事はタイトルだけで川松さんの情報がわかるように書いていたので、それなりに手応えを感じていた。

そして7月2日の深夜、激戦の末、川松さんが103票差で当選されたと聞いたとき心の底からあの記事を書いて良かったと思った。

もちろん、私の記事がもたらした影響はほんのわずかだ。川松さんが17,507票を集めて当選されたのは川松さんの不断の努力と魅力によるものであり、私の記事が無くても当選していただろう。

だが、もしかしたら、ほんのわずかな可能性だが、私の記事による得票の上乗せが無かったら川松さんは落選してたのかもしれない。

そう考えたとき、何となしにパンドラの箱を思い出した。

パンドラの箱とは、ギリシャ神話に伝わるゼウスがすべての悪と災いを封じこめた箱である。パンドラが好奇心から箱を開けると、あらゆる災いが箱から飛び出したが、希望だけが箱の底に残った。

川松さんが大逆風の中、東京都議選に当選した事は、東京都にとっても残った希望であるし、ネット世論の敗北の中にも残った希望であると思う。

ネット世論はまだまだ弱い。強くなるためには汗をかこう

今回の東京都議選で、ネットの世論はまだまだワイドショーや週刊誌に及ばない、微力な存在と痛感させられた。しかし、無力ではない。数十票、数百票かもしれないが、ほんのわずかに政治を動かす力を持っている。

川松さんのように、100票ちょっとで当落が決まるようなケースでは、当選の後押しになれるような場合がある。

ネットの力はまだ微力でも、少しずつ伸ばしていく事はできる。今は100票でも、これが1000票、2000票、そして1万票となっていけば、もっと大きな影響力を持つことができる。

そのためには、ネットの発信でもっと汗をかかなければいけない。

現在、日本のネット世論の中心はtwitterだ。政治家を始め、多くの方がツイッターで日々、様々な情報を発信している。ときには数十万RTされるつぶやきが産まれ、ネット世論を形成している。

ただ、twitterのつぶやきは手軽な分、効果も軽いと思った。川松さんが落選の危機という情報が流れてから、大勢の方が川松さんの当選を願い、ツイートした。しかし、やはり上限140文字のつぶやきだけでは、どうしても散発的になり、エネルギーを持ちにくい。

実際、川松さんが「都議選・助けてください」と発信したツイートは、それ自体629RTである。

だが、それを受けて私がブログの記事にした事で、大勢の方が川松さんを応援する情報を拡散しやすくなった。ブログをtwitterやFacebookに載せれば、川松さんの顔写真付きで発信できるし、そこに感想を載せたり、【拡散希望】の文字を乗せて発信したり、様々に利用しやすくなった。

また、川松さん自身もブログで記事を書かれ、それがアゴラやYahoo!ニュースに転載され、大勢の人の目に留まった。

これからのネット世論の力を上げていくためには、手軽なSNSの力に頼るだけでなく、ブログなどでしっかりと記事を書いて、多くの人が利用し、拡散しやすいように核となる発信を増やしてく必要がある。

何だかんだで、既存のマスコミは取材、候補者へのインタビュー・出演、有名人によるコメント等、話題の核となる情報を発信している。だから、ネットとワイドショーで同じ情報が有ったとしても、ワイドショーの方が優先されてしまう。

ネット世論がもっと力をつけていくために、しっかりとして取材や考察に基づいた質の高い記事を増やしていかなければいけない。都議選を終えて、そう感じた。そして、私のブログもその一助となるべく、これからも頑張って質の高い記事を書いていきたい。

なお、本日、都議選を終えた川松さんからお礼のツイートを頂いた。お礼を言いたいのはこちらの方であるが、やっぱり嬉しいものである。

【感謝】
選挙戦終盤で側面サポートを頂いた宮寺達也@miyaderatatsuyaさんのブログ。間違いなく私に大きな力になった。あらためてご紹介。

「東京都議選(墨田区)。自民党・川松真一朗さん!当選を願わずにはいられないッ!」



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author : 宮寺達也



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