キャリア

元事務次官・前川さんに学ぶフリーランスの「ダメよ〜、ダメダメ」

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出典:YouTube 日本エレキテル連合

先週の木曜、とてつもない大型新人が大企業(大組織)出身フリーランス業界にデビュー(?)した。

その人こそ、前川喜平・前文部科学事務次官である。

前川氏は5月25日、東京都内で記者会見し、加計学園(ソフトテニスファンには岡山理大と言えばわかるか)の獣医学部新設を巡って安倍総理が圧力を掛けたのではと民進党が追求している記録文書について「確実に存在している」と説明した。(参照:産経新聞

また読売新聞が「在職中に出会い系バーに頻繁に出入りしていた」と報じたことについて、「女性の貧困について調査していた」と全国を失笑の渦に巻き込んだ言い訳を披露してくれた。

ただ、加計学園の問題や出会い系バーの真相については、専門家の意見や続報に期待したい。私が考えているのは、「陰謀業界で再デビュー」「闇落ち」とまで表現される、前川氏の行き当たりばったりで、追い詰められ感満載な感じである。

前川氏を見ていると、私たち大企業(大組織)出身フリーランスが活躍していくために決してやってはいけないタブーが浮き彫りになってくる。

前川氏のこれまでの実績、記者会見、テレビでの発言から、大企業(大組織)出身フリーランスの「ダメよ〜、ダメダメ」を勉強したい。


違法行為はダメよ〜、ダメダメ

前川氏がこのまま元官僚としてひたすら陰謀論をメディアに流し続けるという第二の古賀茂明になるのかはわからないが、第二の人生としてはなんとも狭くて危ない橋だと思う。

元事務次官という、日本の出世レースの頂点を極めたような人がこのような陰謀論満載の暴露ネタで世に出てくるのはちょっと記憶に無い。普通、元事務次官のような人は退任後も引く手数多で、第二の組織で活躍しているものだと思うが。本来ならば、わざわざこんな狭くて危ない橋を渡る必要なんて無いはずだ。

その理由はちょっと考えればわかる。前川氏は今年の1月に問題になった、文部科学省における組織的な天下り斡旋の中心人物であり、国家公務員法に規定する「再就職等規制」に違反したため、2017年3月に停職相当の懲戒処分となっている。

ちなみにこれは、文科省が管轄する早稲田大へ同僚(吉田元局長)を天下りさせ、補助金・交付金をもらうためのパイプ役にするという、収賄罪にも引っかかりそうな、まっ黒くろすけな事件である。(参照:日刊ゲンダイ

なぜか処分前の1月に辞任が認められ、ちゃっかり退職金8000万円をゲットしているが、これでは自身は退職後にどこかに天下りして役員になったり、政治家デビューするというのは難しい。

前川氏を見て思うのは、大企業での経験を武器にフリーランスで活躍していきたいと思う人は、決して違法行為には手を染めてはいけないということだ。

何を当たり前の事を言っていると思うかもしれないが、現実に大企業で違法行為がバレて追い詰められている人はたくさんいる。

横領・セクハラ・パワハラといったわかりやすい話では無い。大企業では終身雇用の名の下、一生を会社に尽くすために組織全体として違法行為に手を染め、その片棒を担がされている事がある。

オリンパスの粉飾決算であったり、文科省の組織的天下りであったり、三菱自動車の燃費不正であったり、最近では東芝の不適切会計にチャレンジなんてものがある。こういう組織的な犯罪に加担する人は、みんな良い人である事が多い。良い人であるから、会社のために自ら率先したり、または上司からお願いされると断れなかったりするのだ。

しかし、一生を会社に尽くす人生ならばもしかしたら良いのかもしれないが、より良い会社に転職したり、独立してフリーランスとして頑張っていきたい人には、このような犯罪に加担した過去は致命傷である。

「みんなやってるから」「絶対にバレないから」「やらないと評価下げるぞ」と甘い誘惑や脅迫には負けず、決して違法行為には加担しないようにしよう。

嘘はダメよ〜、ダメダメ

フリーランス、特にデビュー直後で実績の無い人は、まずは小さな仕事を一つづつ成功させ、クライアントの信用を得なければ次の仕事はやってこない。また自分の仕事だけでなく、あらゆる場面で誠実な言動を心がけねばいけない。例えば、ツイッターやブログで嘘をついている事がクライアントに知られたら、自分の仕事での約束も疑われるだろう。

なので、前川氏の「出会い系バーに通っていたのは事実だが、女性の貧困について、ある意味実地の視察調査の意味合いがあった」という言い訳は最悪だと思った。これ以上ない反面教師だ。

まあ人間だもの。エロい事を考えるときもするときあるし、Xvideosをブックマークする事も、風俗店に通う事もある。

相手もそんな事はわかっている。だから、体面を取り繕って「エロい事じゃないよ、貧困調査だよ」なんて言っても逆効果だ。仮にそれが本当であったとしても。相手は「こいつは都合が悪いと嘘をつく人間だ、信用ならない」とより不信感を増すだけだ。

まあ、気持ちはわかる。私も大学院生のとき、部屋に遊びに来たソフトテニス部の後輩Aにたまたま引き出しの2番目に入れていた名作アニメ・ゲートキーパーズの第2巻DVDを勝手に取り出され、近衛かおる(CV:高野直子)という可愛らしい女の子がデカデカと描かれたパッケージを手に取られ、「宮寺さん、こんなん好きなんですか(笑)」と言われたときは時間が止まり、冷や汗がドバッと出た。何秒か考えて「黙っててください」と答えた。今思い出すと「DVDという最新メディアの映像処理の研究をしている」とか言わなかっただけマシだと思った。

実際、出会い系バーと加計学園の問題は関係無いが、「出会い系バーを貧困調査だなんて、あんな嘘つきが言う事は信用できない」と言う声は大きい。

特に今回の加計学園を巡る問題では、「総理のご意向などと記された記録文書は存在している」と明確な物的証拠無しに、「元事務次官の私が証言するんだから、間違いない」と言っているのだ。

別に出会い系バーに行っている事を非難しているのでは無い。官邸を敵に回すような一大暴露をしている人間が、その証言力を毀損する言い訳をする頭の悪さを嘆いているのだ。

もっとも、「お小遣い5万はウソ」「ホテルに行ってたらしい」←犯罪 との噂も流れている。もしこれが本当であったら確実に逮捕なので、加計学園で政府批判をするよりも大事な事であったのかもしれないが。

フリーランスは信用が全て

フリーランスになって改めて実感した事であるが、仕事とはつくづく「信用」を売っているのだなと思う。

どんな優れた商品、サービスであっても、世の中にはライバルが存在し、ただただ性能やコストパフォーマンスが良いだけでは誰もお金を払ってくれない。商品やサービスにお金を払ってくれるお客様は、その中身ではなく、売り手を信用してお金を出してくれている。

特にフリーランスで仕事を貰うという事は、「私」という人間を信用してくれるかどうか、だとつくづく思う。私はエンジニアであるが、どんなにプログラムの腕がある、エレキの知識がある、発想力があるとアピールしても、「宮寺達也」を知らない人は信用してくれない。ので、全くお金を出してくれない。

前川氏は文部科学省の事務次官という、日本の出世レースの頂点を極めた人間であるが、在職中の違法行為、出会い系バーを巡る発言で、その信用力はストップ安である。

もっとも本人はメディアに出ずっぱりでチヤホヤされまくりなので、全く気づいていないかもしれないが。

しかし、この前川氏は大型ルーキー過ぎて、まだまだ学ぶ事がある。次回の記事でも、引き続き前川氏から学ぶ事をお届けしたい。

-キャリア

author : 宮寺達也

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