キャリア

古賀茂明さんから学んだ事

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出典:Wikipedia 古賀茂明

古賀茂明さんと言う方をご存知だろうか?

元経済産業相のキャリアの肩書きで、大阪市の顧問や報道ステーションのコメンテーターを務めたりしていた人だ。報道ステーションを降板するときに、「官邸からテレビ朝日に圧力があって辞めさせられることになった」と発言し、「I am not ABE」とプラカードを掲げる事件を起こした事は知っている人が多いのでは無いか。

私は古賀さんを尊敬しているわけでは全く無いが、彼の生き方からは非常に多くの事を学んできた。私だけでなく、大企業や大きな組織を辞めてフリーで頑張っていこうと考えている人には非常に重要な内容だと思うので紹介したい。

古賀さんに言及したツイートが拡散

報道ステーションを降板してからめっきり見なくなった古賀さんだが、最近「北朝鮮ミサイルで東京メトロが止まって都営地下鉄が動いた理由は忖度?」という記事を朝日新聞系列のサイトに寄稿した。

内容は程度の低い陰謀論で語る価値も無いのだが、やはり元経済産業相の役人でアゴラの執筆メンバーでもある宇佐美典也氏が

朝日新聞はまだこの人使うんか

ツイートされた。

私も同意見だったので、宇佐美氏のツイートに

「朝日新聞がまだ古賀茂明を使う理由は忖度?」

(朝日新聞の期待に沿った事を言ってくれる人がもはや古賀さんくらいしかいないと言うことでしょう)


古賀さんを見てると、大企業や大きな組織を辞めてフリーランスで頑張っているとき、「どんな誘惑に乗ってはいけないか」を良く教えてくれます。

返信ツイートした。

この返信ツイートが100以上RTされたのである。人気のツイートは数万RTされる世界で、100RTなど河原の小石であるが、フォロワー数30人強の私にとっては珍しい(というか初めて)の事であった。

受けたのは、古賀さんの記事のタイトルをパロって、「朝日新聞がまだ古賀茂明を使う理由は忖度?」と書いた事だと思うが、私が一番伝えたかったのは、後者の「古賀さんから学びがある」という事である。

古賀さんの知ったかぶり・ルサンチマン

古賀さんの記事や発言は、簡単に言えば「全て政府と官僚が悪い」である。

地震が起きれば政府が悪い、原発事故が起きれば官僚が悪い、会社が倒産すれば官僚が悪い、ISILが邦人を誘拐すれば政府が悪い、北朝鮮がミサイルを発射すれば政府が悪い、と言った感じである。

原発事故のように、ある程度、政府・官僚にも問題がある事で批判している時はそれなりに人気があったりしたが、そもそも原発のようなエネルギー政策は専門では無いらしい。エネルギーだけでなく、ほとんどの分野で元官僚としてコメントを求められるたびに知ったかぶりをして、適当な陰謀論をバラ撒いてきた。

宇佐美氏曰く

出世レースに敗れたのは、能力以上の地位を求めて勝負に出たが敗れた、という完全に自業自得なのだが本人の中でそれが受け入れられずに、経済産業省を逆恨みするようになる

とのことだ。

私から見ても、古賀さんは自分を評価しなかった経済産業省、そして政府への恨みに凝り固まっている。だから、全ての発言が政府批判になってしまうのだろう。

その一方で、元経済産業省の役人という自分への強いプライドを感じる。だから、政府や経済産業省が関わるニュースでは、知らないことでもさも熟知しているかのようにコメントするのだろう。

まるで、好きな娘にフラれて、意地悪してしまう少年男子のようだ。これがルサンチマン(恨みの念。ニーチェの用語では、強者に対し仕返しを欲して鬱結した、弱者の心。)というやつか。

私もあなたも第二の古賀さんになるかもしれない

そんな古賀さんだが、多少、気持ちはわかる。私も元メーカーに対しては、感謝の気持ち、自分をもっと評価して欲しかった嫉妬の気持ち、パワハラされた恨みの気持ち、頑張って欲しいという応援の気持ち、あんな経営陣なら潰れてしまえという憎悪の気持ち、様々な感情が渦巻いている。

10年以上、その間の人生の半分以上過ごしてきたのだ。簡単に忘れられるものでも、割り切れるものでも無い。そして、どうしても嫉妬、恨みといった負の感情が強く出がちだ。

だから、ビジネスやキャリアの記事を書くとき、どうしても古巣批判をしたくなる。だが、「王様は裸だ」と指摘することは、会社批判なのか?で書いたように、感謝の気持ちを持って、ファクトとロジックを重視した記事を書くように心がけている。

どんな時事ネタを扱っても必ず最後は古巣批判になるような結論ありきの記事ではなく、己の信念に基づいて、時には批判したり、感謝したり、賞賛したりするようにしている。

これも書いたことだが、ネットメディアでは「嘘・大げさ・紛らわしい」記事が多くのアクセスを集めていたりする。しっかりとファクトとロジックを重視して書いた力作がそんな記事に負けたりすると、「自分も、もっと大げさに」という欲望が湧いてくる。

また、古巣批判の記事が受けると「もっと過激に批判記事を」という欲が出てくる。

しかし、「嘘・大げさ・紛らわしい」で集めた人気は長続きしない。最初は徐々であったとしても、本当の信頼を勝ち取るべく、正確な仕事と情報発信を心がけている。

大企業や大きな組織を退職してフリーで頑張っている私やあなたの心の中には、第2の古賀さんが眠っており、「過激な古巣批判は楽だぜ」と囁いてくる。その誘惑に負けず、明日も頑張っていきたい。



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-キャリア

author : 宮寺達也



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