キャリア

まだ入社して1ヶ月だけど、会社を辞めたくなったら?

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出典:写真AC

さてさてさてさて、前回の記事までに4回に渡って今後の会社員生活に不安を感じている新入社員にアドバイスを送ってきた。今回はラストである。

ズバリ、「会社を辞めたくなったら、どうするべきか」について語りたい。

あなたは今年の4月、希望に溢れて社会人生活をスタートさせたはずだ。

「自分のビジネススキルを伸ばしたい」「大きなビジネスに携わりたい」「お客様の笑顔が見たい」と高い志を持って、会社の門を叩いたことだろう。

しかし、研修ばかりでつまらない日々だったり、配属先が希望と違って自分のスキルを生かせないと感じていたり、職場のおじさんがソリティアばっかりしていて幻滅したりと、様々に「こんなはずじゃ無かった。まだ1ヶ月だけど、転職した方が良いかもしれない」と考えている人もいるだろう。

そんな悩める新入社員に、先輩としてアドバイスを送りたい。


とりあえず…君は日本一の高校生になりなさい。アメリカはそれからでも遅くはない

私が入社直後や、入社2〜3年の若者に辞めたいと相談された場合、ほとんどは「私は反対だ。」と答える。

理由は、まだ今の会社で成長できる余地が十分にあると感じるからだ。

特に、研修ばかりでつまらない、配属先が希望と違って自分のスキルを生かせない、職場のおじさんがソリティアばっかりしているなどの理由で会社に幻滅し、もっと良い会社に転職したいと考えているような場合だ。

別に「甘えるな」とか「努力が足りない」と言いたい訳ではない。ただ、周りに気を取られすぎていて、肝心の自分自身の実力を過信しているとは思っている。

特に大企業の場合、自分より下の人を見つけるのは簡単だ。1日中ソリティアばかりしている課長、寝てばかりいる人、頼まれた仕事を1ヶ月経っても全くやる気配のない人、仕事に対するスキルも情熱も感じない先輩社員を多数見ると、幻滅すると同時に自分ができる社員のように感じてしまう。

でも、若手のあなたにはまだ重要な仕事は回って来ない。チームリーダーといった重要なポジションは幻滅している先輩社員が務め、自分はその下で働かなければいけない。

こういった状況に嫌気が差し、「自分が活躍できる場所はここじゃない。ベンチャー企業とか、外資系とか、もっと実力主義の会社に転職しよう」と考える気持ちはわかる。

ただ、私が心配するのは「それくらいのことは、入社前に知ることができる」はずなのに、入社後になって幻滅していることだ。ズバリ、情報収集力が足りない。

また、視野も狭いと思う。働かない先輩ばかりがいるのならば、それなのにどうやって会社は利益を上げているのか、良く考えて見て欲しい。それは、そういうダメな社員を補って余りある、優秀で献身的な社員もまたたくさんいるからだ。

つまり、ダメな社員ばかり見て幻滅しているあなたは、同じ会社にたくさんいる優秀な社員に全く及ばない。そして、それに気づいていない。そんな実力の低さと視野の狭さで転職活動をしたとしても、また次の会社で同じ状況に陥る可能性が高い。

まるで、成長するためにバスケの本場アメリカに行ったけど「まるで成長していない…」とスラムダンクの安西先生に言われた谷沢龍二である。

だから、私にはまだ2〜3年も経っていないのに「転職したい」という若手は、「アメリカに行こうと思ってます」「もっと上手くなりたい。ただそれだけす」と言った流川に見える。

なので、安西先生の言葉を借りてこうアドバイスするのだ。

「私は反対だ。」
「今 他の会社へ行くと言う… それは逃げじゃないのかね? まして会社の中にはもっと上がいるかも」
「とりあえず…君は会社一の社員になりなさい。転職はそれからでも遅くはない」

別に出世はしなくて良い。プログラム、エレキ設計、特許、何かで会社でナンバーワンと認められるような実力が着いたら、自信を持って転職すれば良い。きっと上手くいくだろう。日本一の高校生になってアメリカ留学した山王工業の沢北栄治のようにね。

でも、辛いなら辞めた方が良い

と、私は若手が辞めたいと相談してきた場合、基本的には「とりあえず…君は会社一の社員になりなさい」と反対する。

しかし、長時間残業、休日出勤、モラハラ、パワハラで精神的に追い詰められている場合は話が別だ。

これは特に希望とは違う部署に配属された場合に起こりやすい。自分が経験したことのない仕事に毎日追われながら、職場のサポートが無く、精神的に自分を追い詰める雰囲気の中では、どんなに頑張っても成長することはできない。

ただただ、少しづつ心身をすり減らしていくだけだ。

こうなると、昨年発覚した、電通の新入社員の高橋まつりさんが過労自殺してしまったような悲劇も起こりうる。

こういう状況の若手社員にアドバイスするのは「逃げの一択」だ。

自分が辞めたら周りに迷惑が掛かるとか、自分の仕事を他に誰がやるんだとか、そんなことは一切考えなくて良い。あなたを本当に思ってくれている人は、ただただあなたの無事を祈っていることを思い出して欲しい。転職先が見つかってからとか悠長な事は考えなくて良い。直ぐにでも退職し、逃げ出して欲しい。

なお、「逃げろって言われても、どうやって良いかわからない」という人は、私の「逃げ力」の記事を参考にして欲しい。

以上、まとめると、

入社直後だけど会社に幻滅して辞めたいと思った場合、

・自分のスキルを発揮できる部署にいる場合は、会社一の社員になるまでもうちょっと頑張ってみた方が良い

・長時間残業、休日出勤、モラハラ、パワハラの部署で精神的に追い詰められている場合は、直ぐに退職しよう

とアドバイスしたい。

「入社直後だけどもう辞めたい」と思ったあなた、是非とも参考にして欲しい。

-キャリア

author : 宮寺達也

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