パテントマスター・宮寺達也のブログ

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地方選挙

2021年都議会議員選挙・江戸川区(定数5)の情勢と展望を解説

投稿日:

出典:朝日新聞

僕は2019年3月に音喜多駿・参院議員に名誉棄損訴訟を起こされて以降、上田令子・都議会議員サイドとの繋がりを持つ様になっていきました。

とはいえ、元々僕が上田都議サイドに接触したのは2018年の週刊文春リーク事件の真相を掴むためです。そして2020年12月に僕は文春リーク事件の真相を掴みました。

この文春リーク事件は音喜多夫妻はもちろん、デジタルタトゥーとして音喜多夫妻のお子様達を傷つける悪事です。上田都議サイドには一緒に仕事をさせてもらったりと関係を深めておりましたが、「それはそれ。これはこれ」です。

僕は上田都議サイドに真相の公表と音喜多夫妻への謝罪を求めました。その結果、まず起きたのが情報発信のサポート契約を結んでいたさんのへ江東区議からのパワハラです。

三戸安弥(さんのへあや)江東区議からのパワハラに対する損害賠償請求訴訟の提起について

そしてこの訴訟をきっかけに上田都議サイドとの関係には深い亀裂が入りました。もっとも亀裂と言っても僕が何かをした訳では無く、上田都議サイドからの一方的で常識外れな暴言の数々です。

上田令子都議とその支援者を刑事告訴した事件の事実関係(2021年4月30日-5月1日)

上田令子都議とその支援者を刑事告訴した事件の事実関係(2021年5月2日)

上田令子都議とその支援者を刑事告訴した事件の事実関係(2021年5月3日)

僕はこの暴言を受けて持病である強迫性障害が悪化しました。そのために令和3年(2021年)5月11日付けで東京都議会議員である上田令子氏と、その支援者である杉並区在住の中川恒司の両名を傷害罪で幸警察署に刑事告訴しました。

上田令子都議とその支援者を刑事告訴した事件についてのご報告

さて、そんな上田都議ですが約1ヶ月後、2021年7月4日に行われる東京都議会議員選挙に立候補します。当選すれば3選となります。

しかし数々の暴言を抜きにしても、どう考えても上田都議の3選は極めて厳しい情勢です。まだ公示前なので立候補者も出そろっていませんけど、現在の情勢と今後の展望を解説しましょう。

2017年都議会議員選挙・江戸川区(定数5)の選挙結果

まず、現在の都議会議員を選出している2017年7月2日投開票の都議会議員選挙の結果を見てみましょう。

田之上郁子 5万4587票 都民ファーストの会

上野和彦 5万0778票 公明党

上田令子 5万0723票 都民ファーストの会

宇田川聡史 3万8854票 自民党

河野百合恵 3万6652票 共産党

2017年の都議会議員選挙は、2016年の小池都知事当選の小池ブームそのままに都民ファースト旋風が巻き起こりました。上田都議は都知事選の時から小池都知事を支援しており、都民ファーストの会の結党メンバーの1人でもあります。

上田都議はそんな「ファーストペンギン」としての有利な立ち位置そのままに、5万票以上を獲得して圧勝しています。

上田都議が都議会議員に初当選したのは2013年の都議会議員選挙です。この時は「みんなの党」の公認候補者として立候補し、3万1139 票を獲得しての4位当選です。2017年の上田都議は都民ファースト旋風に乗って2万票近くも得票を上乗せした圧勝&楽勝だったのがわかります。

上田都議にとっては今年の都議会議員選挙は3選目を狙う選挙になります。しかしこれまでと違うのは無所属での挑戦になるという事です。

上田都議は2017年の都議会議員選挙の直後の2017年10月3日に「党運営に問題が有る」として音喜多都議(当時)と一緒に都民ファーストの会を離党しました。

その後の上田都議は良く言えば地域政党「自由を守る会」の代表として活動し、小池都知事を批判する一匹狼を貫いています。

悪く言えば、一緒に離党した音喜多都議を裏切って文春リーク事件を起こすなど、政治家以前に人間としてダメな行動を連発しており、味方はもう誰も残っていません。

そんな上田都議を江戸川区の有権者はどう評価するんでしょうか?

2021年都議会議員選挙・江戸川区(定数5)の立候補予定者

そんな上田都議の策謀と裏切りにまみれた4年間を総括する2021年都議会議員選挙が目前に迫っています。

告示日が6月25日(金)で、投開票日が7月4日(日)です。告示日まではもう1ヶ月を切っています。

各政党も立候補予定者を発表してますので、まずはその顔ぶれを確認しましょう。

① 竹平智春 公明党

② 宇田川聡史 自民党

③ 原純子 共産党

④ よぎ(プラニク・ヨゲンドラ) 立憲民主党

⑤ 大西洋平 自民党

⑥ 田之上郁子 都民ファーストの会

⑦ 上田令子 自由を守る会

⑧ 丸山れいこ 日本維新の会

前回の2017年の江戸川選挙区は、自民2、都ファ2、公明1、共産1と、定数5に対して6人が争う構図でした。そして最後の1枠を自民党の2人目と共産党が争い、共産党が制した形でした。

しかし今回は、まず候補者の数が違います。立憲民主党と日本維新の会が独自候補を立てて来ました。2017年の構図と比較すると、単純に2人増えた形になっています。

無所属の上田都議にとっては極めて不利な情勢と思いますけど、本人は「上田令子都議の失言・暴言・差別発言の数々(2018年11月~2021年4月)」に書いた通り、

上田令子「過去最多じゃなきゃ真の勝利ではないですよね、他がショボすぎますから」

と自信満々です。

果たして他の候補はそんなにショボいんでしょうかね。

当確は3人。残る2枠を5人が争う情勢

まず、こういう大選挙区では一定以上の支持率を持つ国政政党が候補者を1人に絞って来たら、自ずと上位に入る様になっています。

なのでもう当確が出ている候補者がいます。それが、

① 竹平智春 公明党

② 宇田川聡史 自民党

③ 原純子 共産党

の3名です。

まず、7回連続全員当選を続けている公明党の竹平智春氏が負ける事は有り得ません。

そして政党支持率トップの自民党の1番手である現職の宇田川聡史氏が落ちる事も有り得ません。

この2名はもう選挙活動の必要が無いほどに鉄板の当選確実です。

そして共産党の原純子氏も当選確実でしょう。

共産党は2013年、2017年と5位当選、2009年は6位で落選という常に当確ギリギリの状況です。しかし常に2万5000~3万5000票の一定の得票を獲得しています。今回も確実に期待できます。

2009年の都議会議員選挙では民主党ブームが起きており、江戸川選挙区では民主党が2議席を獲得し、共産党は弾き出される形になりました。2013年が危なかったのも、みんなの党という第3極ブーム、2017年が危なかったのも都民ファースト旋風です。

こういう旋風が吹くと支持基盤が弱い共産党は弱いですけど、今回は何の風も吹いていません。強いて言うなら、新型コロナ対応への菅政権への逆風です。

こういう微弱な逆風下では、常に一定の支持を持つ公明党、共産党の様な政党は強いです。そのため上位5人に共産党の新人・原純子氏が入ってくるのは確実と言えます。

4人目は立憲民主党・よぎ区議会議員か?

そのため2021年の江戸川選挙区(定数5)は、実質的に定数2を

・よぎ(プラニク・ヨゲンドラ) 立憲民主党

・大西洋平 自民党

・田之上郁子 都民ファーストの会

・上田令子 自由を守る会

・丸山れいこ 日本維新の会

の5人で争っている構図です。

そしてこの中に1人、「4人目はこの人だろう」と頭一つ抜け出している人がいます。

それが立憲民主党の「よぎ(プラニク・ヨゲンドラ)」候補です。

立憲民主党は、現職の田之上郁子氏が民主党出身という事も有り、田之上郁子氏が立憲民主党に復党して出馬するのか、それとも新人を立てて来るのか、直前まで情勢が読めない状況でした。

前回の2017年は田之上郁子氏が都民ファーストの会に移籍したため、独自候補を立てる事すらできない不戦敗でした。しかし現在は都民ファーストの会が確実に勢いを無くしています。

田之上郁子氏の立場になってみれば、立憲民主党に復党して自民批判票や連合票をまとめる事ができます。しかし復党すると「裏切り者」のマイナスイメージがつきます。どっちに転んでもメリット・デメリットが混在した状況です。大いに迷える状況です。

そんな田之上郁子氏の去就に振り回されて、立憲民主党はギリギリまで候補者を出せませんでした。しかし、田之上郁子氏は都民ファーストの会から出馬する事を決断し、1次公認を貰いました。これを受けてやっと、立憲民主党は独自候補を擁立する事に決めました。

それが「よぎ(プラニク・ヨゲンドラ)」氏です。

よぎ氏はインド・マハラシュトラ出身で、現職の江戸川区議会議員です。全日本インド人協会の会長も務めており、その個性や実績は他の候補者を圧倒しているものが有ります。

僕も実際に会った事が有ります。元秘書Aのお誘いで2020年12月19日に立憲民主党の江戸川区タウンミーティングに参加したんですけど、その時に実際にお会いして言葉を交わし、名刺交換したんです。

2020年12月19日(土) 立憲民主党の江戸川区タウンミーティングに行ってきました

しかし1人だけ違いました。金の卵がいたんです。それが「よぎ区議」です。

こう書いていた様に、僕は去年からよぎ氏は区議会議員に留まる器ではないと思っていました。なので都議選への立候補も極めて納得です。

田之上郁子氏と連合票は割れるというデメリットは有りましょうが、野党トップの立憲民主党が推す単独候補です。しかもその個性は他の追随を許しません。他の当落ラインの候補者から確実に頭一つ抜け出しています。

そのため4人目の当選者はよぎ氏になる可能性が極めて高いでしょう。

5人目は都民ファーストの会と自民党(2人目)が争う予感

そうなると、最後の1枠を

・大西洋平 自民党

・田之上郁子 都民ファーストの会

・上田令子 自由を守る会

・丸山れいこ 日本維新の会

の4人で争う構図になります。

上田都議はこの1枠に滑り込む事ができるかどうかですが、残念な事にまず無理です。文春リーク事件の真相とか関係無いです。

現在の都議選に向けた世論調査の結果ですが、自民党(30%)、都民ファーストの会(11%)、立憲民主党(8%)というものです。

すっかり都民ファースト旋風は去ってしまいましたが、実はここに来てジワジワと支持率を上げつつ有るんです。

僕は小池都知事に対しては極めて批判的な立場ですけど、日本最大の人口密集地である首都・東京において新型コロナ感染はある程度抑制できていると思っています。大阪のイソジン吉村の様にテレビ出演しまくりで日本最大の新型コロナ死者数を出す事も無く、淡々と結果を出しています。

何だかんだで都民もそんな小池都知事の成果を感じ取っているんだと思います。田之上郁子氏が都民ファーストの会に残ったのも、このまま残った方が勝ち目が有ると思ったからでしょう。実際、ここに来て都民ファーストの会は立憲民主党よりも支持率が上回っています。

より低い支持率の政党に移籍して、さらに「裏切り者」のマイナスイメージが付くよりも、このまま小池都知事の下で勝負した方が勝ち目が有ると踏んだんでしょう。

そして新型コロナ対応で菅政権に逆風が吹いても、都民ファースト旋風が無くなった東京では自民党の支持率は圧倒的です。単純計算ですけど、30%の支持率を宇田川聡史氏と大西洋平氏で上手く15%ずつ分け合えば、2人とも楽勝で当選確実です。

この支持率のまま都議選を迎える事ができれば、大西洋平氏と田之上郁子氏で最後の1枠を争うどころか、当確だった共産党の原純子氏か立憲民主党のよぎ氏のどちらかを引きずり降ろして2人当選の可能性も出て来るでしょう。

無所属の上田令子氏がこの国政政党の代理戦争に割って入る余地はそもそも無かったんです。

元秘書Aが相談したかった上田令子当選作戦

そもそも上田都議が心配するべきは日本維新の会の丸山れいこ氏との最下位争いです。

上田都議は「改革派保守」を自称しています。何とも矛盾する言葉ですけど、これ自体は上田都議だけが主張しているポジションでは有りません。

上田都議が出身の「みんなの党」、そして「維新」といった第3極と呼ばれる政党が掲げる理念です。すなわち、外交や安全保障では現実的で保守的な立場を取るが、利権や非効率的な行政という旧来の悪習は改革する、というポジションです。

このポジションを取っているのは江戸川区では無所属の上田都議と、日本維新の会の丸山れいこ氏です。

確実に票を食い合いますよ。

しかも下の名前が「れいこ」で同じですからね。按分票も大量に発生しそうです。

上田都議はしきりに「人口が多い江戸川区の定員が5なのはおかしい」「これは上田令子潰し」と言ってました。自由を守る会の幹事長の渡辺大三氏も文春リーク事件の真相は完全スルーしてるのに、これについてはしっかり不満を述べています。

いや、「仮に江戸川選挙区の定数が6に増えたとしても、上田都議は7位争いですから関係有りません、残念」と言いたいですね。

上田都議が当選するためにはまず日本維新の会との票の食い合いをなんとかするべきでした。例えば次の衆院選では日本維新の会の候補者を応援するなどの条件で、都議選には候補者を立てないで欲しいという取引を交わせればベストだったでしょう。

その上で、立憲民主党と都民ファーストの会の票の食い合いの混乱に乗じて5位に滑り込む可能性なら有ったと思います。

上田都議にとってのワーストシナリオは、

・田之上郁子が立憲民主党に復党して、連合票が集中する

・日本維新の会が独自候補者を立てて、票の食い合いが起きる

です。こうなったら5枠は自民2、公明1、立民1、共産1で決まりです。

「田之上郁子が立憲民主党に復党」は無くなりましたので、なんとか土俵際に残った様に見えましたが、日本維新の会が独自候補者を立てて来たのでお終いDEATH。

去年、2020年の11月、元秘書Aは立憲民主党の水野もとこ氏の下で選挙活動を手伝っていたのですが、江戸川選挙区の情勢を肌で感じる事によって上田都議が落選してしまう事をとても心配していました。

そのため、しきりに「最低でも日本維新の会とバーターをするべきだ」「僕が立憲民主党の中で動く事で、田之上郁子の票を崩す」と上田都議を当選させるための作戦を僕に話していました。

なんで僕に話したかと言うと、上田都議や渡辺大三幹事長に直接連絡を取ろうとしても拒否されたからです。

なんだかんだで元秘書Aは上田都議の下で9年間秘書をしていた義理と人情が有ったんです。しかしそんな元秘書Aの忠言を上田都議は無視しました。

まあ仮に元秘書Aの言う様に日本維新の会とバーターをしても、よぎ氏と田之上郁子氏の壁は厚いので当選は難しいと思います。しかし、現状よりはマシな状況だったのは確かです。

現実はそれすらできず、日本維新の会が独自候補者を擁立して票の食い合いが発生しています。こうなった以上、上田都議の当選は限りなくゼロになったのです。

上田都議は、他人が本当に上田都議のためを思った忠言に耳を貸さず、バカな側近の甘言にしか目を向けず、あまつさえ仲間のプライベートな情報を週刊誌にリークする様な「悪事」を繰り返したんです。

そんな「バカな悪人」の末路として最下位争いでの落選はふさわしいとしか言えませんけどね。



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author : 宮寺達也

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