任天堂とコロプラの白猫プロジェクト特許侵害訴訟は第12回戦でコロプラが全特許6件について白猫プロジェクトの仕様変更を行い、大きなターニングポイントを迎えました。
白猫プロジェクトのユーザーが最も気にしていた「白猫プロジェクトの配信停止」のリスクが極めて小さくなったのです。
任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第12回戦(前編) 「コロプラが全部の特許について仕様変更。実質的な全面敗北宣言」
しかくあくまで「極めて小さくなった」に過ぎません。今回の第13回戦はコロプラの仕様変更を受けての任天堂の主張・反論のターンです。そこで任天堂が引き続き「仕様変更後の白猫プロジェクトも任天堂の特許を侵害している」と主張し続ければ、「白猫プロジェクトが配信停止になるかもしれない」というリスクは全く変わっていません。
ただ、そんな事は当然にコロプラも承知のはずです。だからこそ新仕様については入念に検討しているはずです。事実、特許1「ぷにコン」、特許5「シルエット表示」では第9回戦の時点で任天堂に新仕様への特許侵害主張を断念させる事に成功しています。
そして第12回戦でコロプラが明らかにした特許2「チャージ攻撃」、特許3「スリープ機能」、特許4「相互フォロー」、特許6「フォロー登録」の新仕様について、任天堂はどう回答してくるか?少なくとも新仕様については特許侵害主張を断念し、白猫プロジェクトの配信停止リスクは無くなるのか?
この3年近く続いている白猫プロジェクト特許侵害訴訟の最大の山場がやって来ました。
そしてその結果、任天堂は特許6「フォロー登録」の新仕様について「仕様変更後の白猫プロジェクトは特許6を引き続き侵害している」と反論して来ました。
僕も第12回戦で「僕はこの仕様変更は不十分だと思いました」と書いたので正直こうなる予感はしていましたけど、その通りになりました。
白猫プロジェクトは配信停止になるかもしれません。
少なくとも「配信停止のリスクが残っているという事実そのもの」は、任天堂がコロプラを訴えた2017年12月22日から何も変わっていません。もう何度も言ってますけど、改めて「コロプラの知財部が無能過ぎ」と叫びたいです。
また改めてですが、第8回戦を最後に1年以上記事を更新できなかった事、有料記事に移行した事情についてはこちらに記載していますので是非ともご覧になってください。
任天堂 VS コロプラ特許訴訟。解説記事の再開と有料記事化のご報告
そして解説記事の再開に当たって、まずはこの1年4ヶ月の間に行われた第9回戦から第16回戦までの概要をまとめました。もちろんこの第13回戦の重要トピックスについても触れていますので「概要を知れればそれで十分」と言う方は是非ともこちらの記事の購読をいただきたく、よろしくお願いいたします。
任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第9回戦から第16回戦 「訴訟の流れの概要を解説」
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任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第13回戦(前編) 「白猫プロジェクトが配信停止になるかもしれない」
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