裁判

音喜多(おときた)駿氏から提訴された損害賠償請求訴訟。第5回弁論(弁論準備手続)のご報告

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元都議会議員であり現参院議員の音喜多(おときた)駿氏(以下、「音喜多氏」)から提起された訴額280万円(慰謝料110万円ほか謝罪広告掲載など)の損害賠償請求訴訟につきまして、10月23日(水)15時、東京地方裁判所民事第47部書記官室において第5回弁論(第4回弁論準備手続)が行われ無事に終わりました。

この度はまず第5回弁論のご報告を、そして第6回弁論のご案内も兼ねさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

第5回弁論(第4回弁論準備手続)のご報告

第5回弁論でやりとりされた内容は以下の通りです。

出席者:裁判官、原告(音喜多氏)側弁護士1名、被告(宮寺)側弁護士2名

(被告) 準備書面(2)陳述。

(裁判官)次は原告の反論の番だと思う。反論にあたって留意して欲しい所を述べておく。原告が問題としているブログは変更後のもので良いか?
(原告) それで良い。
(裁判官)それ以外に変更したと主張する箇所は無いのか?
(原告) 無いと思う。

(裁判官)次に、事実適示なのか意見論評なのかという点は争点と認識している。しかし、原告第1準備書面の2 ~3頁では、最高裁が挙げる要素を書いているだけでさきほど確認した①~⑥の事項について「当該記事についての一般の読者の普通の注意と読み方」「当該部分の前後の文脈」「記事の公表当時に読者が有していた知識ないし経験」はどうだったのかという点を含め、あてはめについて主張立証がなされていない。この点を主張立証されたい。

(裁判官)また、被告主張を前提とすると意見・論評となるが、いまひとつ原告の主張がはっきりしないのが、被告準備書面(1)の5頁「a」~「d」で整理された4点について、原告としてこれらは真実であるとして整理しているのかどうか。まずこれを確認したい。

(裁判官)そして2点目に、被告が整理した4点の事実では足りないとするのであれば、こういう事実も本件ブログ記事で言っているではないか、というようなことを指摘してほしい。

(裁判官)3点目に、原告は「更迭」というところを問題とするようであるが、それを「交代」として評価しつくすことができないということになるのか。このあたりに留意して反論を準備してほしい。

(原告)了解した。

(裁判官)次回期日は12月5日(木)午前11時とする。書面提出期限は11月29日(金)とする。

以上となります。被告である私の反論の回だというのに、相変わらず反論しがいの無い展開です。

なお「被告準備書面(1)の5頁「a」~「d」で整理された4点」とは、

「a」 原告が希望の塾の会計責任者を交代したこと
「b」 「a」の事実を都議会議員選挙までの間に公表しなかったこと
「c」 都議会議員選挙に立候補し、当選したこと
「d」 都議会議員選挙後、都民ファーストの会の幹事長も交代していること

です。どこからどう見ても真実ですよね。

そもそも音喜多氏が私を訴えたのは著作権侵害とか関係無く、これら4点が「継続的な名誉棄損行為」「事実と異なる執拗な誹謗中傷」であると主張したからです。ツイッターに明記しています。

しかし蓋を開ければ、肝心の「希望の党の会計責任者交代を黙っていた」という私の主張に対して反論はゼロ。著作権侵害という関係無いところで牛歩戦術を行う始末。これをスラップ訴訟と言わずになんと言いましょうか。

まあ次回になってようやく、この核心の部分について反論してくれるようなので楽しみにして待ちましょう。

著作権侵害についての音喜多氏(国会議員)の圧倒的な無知

前回にも書いたように、音喜多氏は著作権侵害を「衣服の一部に染みをつけて汚損した場合、衣服全体の汚損となるがごとくである」という珍妙な主張をして来ました。

こちらが今回の私の反論のメインですので、少し詳しく説明しましょう。まあ淡々と著作権法の常識に則って反論しただけですが。

本件ブログ記事2が同一性保持権を侵害しない事

最高裁判決 平成10年7月17日判時1651号56頁

同一性保持権の侵害の有無が争われた最判平成10年7月17日判時1651号56頁〔反論権事件〕は、次のとおり判示した。

著作権法20条に規定する著作者が著作物の同一性を保持する権利(以下「同一性保持権」という。)を侵害する行為とは、他人の著作物における表現形式上の本質的な特徴を維持しつつその外面的な表現形式に改変を加える行為をいい、他人の著作物を素材として利用しても、その表現形式上の本質的な特徴を感得させないような態様においてこれを利用する行為は、原著作物の同一性保持権を侵害しないと解すべきである。

結局、音喜多氏の一連のブログ記事は、政治家である音喜多氏が作成したブログ記事であり、いずれも音喜多氏の政治(都政や国政。)に関する意見・信条などを表現したものであり、それが本質的な特徴です。

しかし私のブログ記事2は、表題から「音喜多(都)vs音喜多(あ)。希望の塾の会計問題を追及してみた」です。音喜多氏の政治に関する意見・信条をここから感得することは不可能です。

また、本件ブログ記事2の冒頭は以下のような書き出しであり、ここからもやはり原告の政治に関する意見・信条を感得することは不可能です。

希望の塾の会計問題について、音喜多都議が「会計責任者の交代を隠ぺいして都議選に当選した事」「自分の責任を無視して他人の批判に明け暮れている事」を本ブログにて指摘した所、音喜多都議本人から珍妙な反論をいただいた。

このように音喜多氏が著作権侵害の対象を「音喜多氏のブログ全体」としたことで、「本質的な特徴を感得する」という著作権侵害の対象にはなり得ないのです。

もっとも音喜多氏は最初は「著作権侵害は本件ブログ記事2に書かれた一部の個所のみ」と主張していました。ただ、そんな1行、2行の短い表現が著作物になる事もまたありえません。

本当に、こんなレベルの音喜多氏が日本の法律策定に携わっている事にめまいを覚えます。

第6回弁論(第5回弁論準備手続)について

第6回以降の弁論も非公開で進めます。

第6回弁論(第5回弁論準備手続)

期  日    令和元年(2019年)12月5日(木)午前11時

場  所    民事第47部書記官室(非公開)

事件番号    平成31年(ワ)第4778号

担当部署    民事第47部B係

つきましては次回以降も傍聴できませんので、裁判の詳細をお知りになりたい方は民事事件記録の閲覧制度をご利用ください。閲覧の方法は前回のご案内に記載していますのでご確認ください。

裁判資料の閲覧について

もちろん私は音喜多氏の訴えは極めて不当なスラップ訴訟であると考えており、今後も全面的に反論していきます。

今後とも応援、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

第4回弁論までの経緯はこちらにまとまっております

弁論も第5回となり過去記事も多数に渡って来ました。そのため改めてこちらにまとめさせていただきます。

2019年4月6日(土) 訴状受取のご報告

2019年5月16日(木) 第1回口頭弁論

2019年6月24日(月) 第2回弁論(第1回弁論準備手続)

2019年7月31日(水) 第3回弁論(第2回弁論準備手続)

2019年9月10日(火) 第4回弁論(第3回弁論準備手続)

今後とも引き続きの皆様の応援・ご支援の程、よろしくお願いいたします

音喜多氏は私に対してスラップ訴訟を起こしたばかりに北区長選に落選するという事態を招きました。しかし皆様もご存じの通りその後参院選に当選し、一般人をスラップ訴訟で言論弾圧する国会議員が誕生してしまいました。

その音喜多氏は国会議員になってからも訴訟を長引かせ、被告である私を苦しませる極めて稚拙で卑劣な訴訟戦術を駆使しております。まさにスラップ訴訟です。

しかも日本の法律を決める国会議員でありながら、著作権侵害の対象が一部か全体かと半年も迷うような致命的な無知を晒しており、ローメーカーとしての資質を欠いているのは明らかです。

音喜多氏は国会議員に当選して強大な金・権力を握っており、私のように不当な言論弾圧に苦しむ人がもっと増えてしまう恐れが高まっています。訴訟というのは、ましてや相手が国会議員となると自分には何の非も無くても本当に厳しいものです。

私はフリーで仕事をしておりますが、「音喜多に訴えられている奴と一緒に仕事してるのか」と苦情が発生するのではないかと取引先も心配してしまっております。おかげで満足に取引先も探す事ができず、心労から体調も崩し、現在生活の余裕が極めて無くなってきております。今は本当に皆様の応援、ご支援だけが支えです。

しかしこれだけ厳しい状況に追い込まれようと、私は本訴訟は単に音喜多氏と私の争いではなく、日本の言論の自由を守るための戦いだと思っております。そのため音喜多氏がどんなに権力やお金を握り強大になろうと、可能な限り前を向いて最後まであきらめずに戦っていきます。

どうぞ引き続き皆様の応援とご支援の程、切に切に、よろしくお願い申し上げます。

2019年10月23日
パテントマスター・宮寺達也

                   
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author : 宮寺達也



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