(※2019/07/20 02:08追記 7月17日に産経新聞、朝日新聞の終盤情勢予想が掲載されたので追記しました。なお記事の要旨、結論には影響ありません。)
2019年参院選の投票日である7月21日(日)まで後5日。
いよいよ選挙戦も終盤である。7月15日、16日に掛けてこの3連休で行われた情勢予想が各マスコミから報道された。実質、最後の情勢予想データである。
私の投票理念は「自分の一票の価値を最大化する」事なので、このデータをもって投票先を決定する。選挙区で当落線上の候補を見極めて、「より応援したい候補」もしくは「落選して欲しい候補の競争相手」に票を投じる事が最も投票の価値を最大化するからだ。50万票が当選ラインと言われる参院選においても、たった1万票で当落を変える力を持っている。
私と同じように「一票の価値の最大化」を目的として情勢予想に注目している人が増えていると感じている。そこでこのブログでは私と私の読者が最も注目している(だよね?)東京選挙区の情勢予想をまとめている。
2019年参院選・序盤情勢。東京選挙区の各マスコミ情勢予想まとめ
2019年参院選・序盤情勢。東京選挙区の各マスコミ情勢予想まとめ2(7月6日、7日調査の最新版)
さて、東京選挙区の序盤情勢は5位までが確定で、最後の1枠を山岸氏(立憲民主党)と音喜多氏(日本維新の会)で争っている。そして山岸氏がリードという展開だった。
しかし終盤情勢では一転して大混戦である。果たして5日後、私は一般人のスラップ訴訟を追及する人になるのか、それとも国会議員のスラップ訴訟を追及する人になるのか。
時事通信(7月14日Webニュース)
(Web)改憲勢力、3分の2割れか=与党、改選過半数確保-立憲伸長、国民苦戦【参院選情勢】
(Web)自民、20議席台も視野=立憲、第2党の勢い-比例代表【参院選情勢】
自民丸川、共産吉良、公明山口の現職3人が先行。これに自民現職の武見、立憲新人の塩村と山岸が続き、維新新人の音喜多も激しく追う。国民新人の水野、社民新人の朝倉は厳しい戦いだ。
2議席獲得を目指して立憲が擁立した塩村と山岸は活動エリアを東西に分け、支持層の票を分け合う作戦だ。音喜多は維新票の掘り起こしを図るとともに、無党派層の取り込みに懸命。
序盤と変わらずに6位は山岸氏の予想。音喜多氏はやはり肝心の維新支持層からの支持が固まっていないようだ。
日本経済新聞(7月15日朝刊)
(Web)改憲勢力3分の2に迫る 参院選情勢調査 与党、改選過半数の勢い 立民は倍増うかがう
(Web)参院選の終盤情勢特集はこちら(1)
立民の塩村と山岸はそれぞれ立民支持層の2~3割、内閣不支持層の1割程度を固めた。知名のある塩村は無党派層の1割程度に支持を広げている。
音喜多と水野は議席確保を目指し、追い込みをかける。元都議の音喜多はSNSを使い、支持拡大を目指す。水野も無党派層に照準を定める。
こちらは調査は日経リサーチ社が行っているが、読売新聞と共同での調査となっており次の読売新聞の情勢予想とデータは同じである。
そしてやはり序盤と変わらずに6位は山岸氏の予想。なお「元都議の音喜多はSNSを使い」については間違ってはいないが、現状、数千RTやいいねを獲得したようなバズは起こっていない。音喜多氏の参院選関連でもっともRT、いいねを集めたのはジャーナリストの有本香氏のこちらのツイートだ。。。
2年前、小池都知事の側近として豊洲の風評被害を増幅させ、石原慎太郎さんらに無実の罪を着せようとした人が、参院選に出て「豊洲市場の活性化」を謳う。どんな悪い冗談か。一方の知事はいま自民にすり寄り、知事の会派「都民ファ」都議はこの人を応援。まさに理念も節操もゼロ。都民よ、騙されるな。 https://t.co/GtsJVsHOTo
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) 2019年7月13日
読売新聞(7月15日朝刊)
丸川、吉良、山口が戦いを優位に進め、残る3議席を巡って武見、塩村、音喜多、山岸がデッドヒートを演じている。
音喜多は維新支持層を足がかりに、無党派層や若者、子育て世代に支持を呼びかける。
山岸は立民支持層の3割弱を固め、三多摩地域を重点的に回る。
読売新聞の情勢予想データは日経新聞と同じであるが、情勢予想のニュアンスは違う。「武見、塩村、音喜多、山岸がデッドヒート」と4位争いから7位争いまでが混戦模様だ。それに名前順とはいえ、音喜多氏が先行している。
日経新聞と合わせて読むと、かなりギリギリの競り合いになっているようだ。
毎日新聞(7月16日朝刊)
(Web)参院選 後半情勢・毎日新聞総合調査 改憲、3分の2厳しく 1人区で自民防戦
(Web)参院選2019 後半情勢・毎日新聞総合調査 1人区、激しい攻防 野党共闘、他党後回し 自民苦戦、東北シフト
改選数6と最多の東京では自民、共産、公明、立憲各党の候補が先行し、残り2議席を日本維新の会と、自民、立憲の2人目の候補が争っている。
「残り2議席を音喜多、武見、山岸が争っている」という事になるので、名前順とはいえいきなりの音喜多氏の4位予想の情勢が入って来た。
毎日新聞は序盤情勢でははっきりと音喜多氏を7位と書いていたし、他のマスコミでも4位予想は無かった。これだけ7位争いの予想がバラバラになるのは珍しい。それだけ混戦模様と言う事が推定される。
産経新聞・FNN合同調査(7月16日Webニュース)
(Web)【参院選】終盤情勢 与党、改選過半数を超える勢い維持 改憲勢力「3分の2」は割り込みも
(Web)複数区、2つめの椅子めぐり野党同士が攻防 参院選終盤情勢
立憲民主党は、千葉や神奈川で議席獲得を見込むほか、東京でも2議席をうかがい、ほかの1人区も含め、好調を維持している。
日本維新の会は、大阪で2議席を取る勢いを維持していて、東京や神奈川でも議席をうかがっている。
東京は与党の3候補に加え、共産現職、立民の新人2人、維新新人らが絡む混戦状態が続く。野党では共産が優位に立つが、立民の2候補と維新候補は当落線上から抜け出せていない。
まずこの産経新聞・FNN合同調査と後述のJX通信の調査が7月15日のデータを含んでおり最も新しい。
これは「残り2議席を塩村、山岸、音喜多が争っている」という事になる。FNNは立憲の2議席目と維新を共に「東京で議席をうかがう」と書いており、かなりの接戦である事が推定される。名前順だけわずかに山岸氏がリードと言う展開か。
(※7月17日Webニュース、7月18日朝刊掲載を追記)
(Web)【参院選2019】東京選挙区 終盤情勢 丸川氏ら3氏堅調、続く4陣営は混戦
残る3議席をめぐっては混戦模様で、自民現職の武見敬三氏と、いずれも立民新人の塩村文夏、山岸一生の両氏が続き、維新新人の音喜多駿氏が激しく追い上げる展開だ。
立民は候補者2人の住み分けが奏功。塩村氏がやや先行するが、山岸氏も多摩地域で支持を伸ばしている。元都議の音喜多氏は地元・北区で支持を固め、会員制交流サイト(SNS)を使って若年層への浸透も図る。
「残り3議席を武見、塩村、山岸、音喜多が争っている」と言う構図に変わっている。しかし「音喜多駿氏が激しく追い上げる」と音喜多氏の情勢の書き方が後退しており、16日の情勢予想から山岸氏のリードが広がっている様子だ。
JX通信(7月16日Yahoo!ニュース)
(Web)参院選 東京・大阪選挙区の終盤情勢=JX通信社情勢調査
東京選挙区では、終盤でも引き続き現職の丸川珠代氏(自民党)、吉良佳子氏(共産党)、山口那津男氏(公明党)、武見敬三氏(自民党)がリードしている。
その後にともに新人の塩村文夏氏(立憲民主党)と山岸一生氏(立憲民主党)が続き、音喜多駿氏(日本維新の会)が激しく追い上げている。
野原善正氏(れいわ新選組)は出馬表明が遅れたがその後に続いている。水野素子氏(国民民主党)、朝倉玲子氏(社民党)らは支持が広がっていない。
塩村氏は立憲民主党支持層の3割超を固めたほか、中盤にかけて態度を決めた有権者を取り込み、無党派層で最多の支持を得ている。山岸氏は立憲民主党支持層の3割弱を固めたほか、無党派層からの支持も積み上げている。音喜多氏は無党派層から一定の支持を受けるほか、自民党支持層の一部からも支持を集めているが、基盤である日本維新の会支持層からの支持拡大が課題だ。
社長である米重氏が7月14日にフライングしてツイートした内容とほぼそのままの調査結果になった。
東京選挙区。順位は概ね変わらずも、れいわ野原氏がピタリ音喜多氏の後ろにつける状態に。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2019年7月14日
数字は期間中言えないですが、まあまああります。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2019年7月14日
JX通信は歴史が浅いベンチャー企業であるが、選挙情勢予想では最も定評がある1社だ。それにデータが新しい(7月13日~15日)ので信頼できそうだ。
しかし音喜多氏は7位だが、れいわ新選組の野原氏が支持を拡大している事で政権批判票が山岸氏から離れている印象を受ける。
朝日新聞(7月17日朝刊)
(Web)岩手・山形、自民候補と野党候補が競り合い 終盤情勢
丸川、山口、吉良が序盤から引き続き安定した戦いを続けている。山岸、武見がやや優勢となっているほか、音喜多と塩村が激しく争っている。水野もわずかな差で続いている。野原、朝倉らは厳しい。
山岸は立憲支持層の半数程度をまとめ、無党派層からも一定の支持を得ている、武見は自民支持層からの支持を3割程度得ている。
音喜多は維新支持層の支持を集め、無党派層の一部にも浸透している。塩村は立憲支持層の支持がやや薄く、無党派層の支持で伸び悩んでいる。
「大混戦」の終盤情勢予想にふさわしく、朝日新聞は最後の1枠を「音喜多、塩村の争い」と予想。名前順だけ音喜多氏が有利だ。
これで時事、日経、読売、毎日、産経、JX、朝日と全てのマスコミの下位予想が異なるという混戦ぶりだ。
ただ個人的には朝日新聞の予想には違和感が残っている。JX通信の予想では塩村氏は「無党派層で最多の支持」となっているのに一転して無党派層の支持が弱くなっているからだ。れいわ新選組の野原氏の評価も低い。
なのでこれは山岸氏が強い三多摩地域の回答が多かったのではないかと思っている。
とはいえ、朝日新聞の選挙報道は全マスコミの中でも一、二を争う精度の高さだ。それだけ東京選挙区の下位が混戦しているという証明なのかもしれない。
「スラップ訴訟をする国会議員」を誕生させないためには、立憲民主党・山岸一生氏に投票を
このように東京選挙区の終盤情勢は「5位、6位は大混戦。誰が当選するかわからない」という状況である。
正直に言うと、参院選前の東京選挙区のこれまでの選挙結果、政党支持率、序盤情勢から音喜多氏の当選はまあ無いと思っていた。
山本太郎氏が比例に転出した事で当選確率が上がったのは間違い無かったが、とはいえ序盤情勢から1週間で急に音喜多氏が4位にまで上がって来たのは「急になに?」(by 千鳥ノブ)って感じである。
もっとも私がやるべき事は変わらない。
まずはスラップ訴訟を起こす国会議員を誕生させないために、どうか立憲民主党の山岸一生氏に投票をお願いいたします。
なお立憲民主党には投票したくないという方は自民党の武見敬三氏への投票をお願いいたします。
そして国民民主党や社民党、れいわ新選組を応援している方でどうしても「改憲勢力の当選」が嫌な方は立憲民主党の山岸一生氏に投票をする事が最も効果的と考えます。どうかよろしくお願いいたします。
無論、選挙結果は有権者の判断であり、私は尊重いたします。仮に音喜多氏が当選するような事が有っても「スラップ訴訟をする国会議員」というこれまで以上の強敵にも全くひるむ事無く戦い続ける事を約束いたします。
参照:改憲勢力、3分の2割れか=与党、改選過半数確保-立憲伸長、国民苦戦【参院選情勢】、自民、20議席台も視野=立憲、第2党の勢い-比例代表【参院選情勢】、丸川、吉良、山口が先行=東京【参院選情勢】、改憲勢力3分の2に迫る 参院選情勢調査 与党、改選過半数の勢い 立民は倍増うかがう、与党、改選過半数の勢い…参院選・読売情勢調査、参院選 後半情勢・毎日新聞総合調査 改憲、3分の2厳しく 1人区で自民防戦、参院選2019 後半情勢・毎日新聞総合調査 1人区、激しい攻防 野党共闘、他党後回し 自民苦戦、東北シフト、与党で改選議席の過半数の勢い FNN情勢調査、【参院選】終盤情勢 与党、改選過半数を超える勢い維持 改憲勢力「3分の2」は割り込みも、複数区、2つめの椅子めぐり野党同士が攻防 参院選終盤情勢、【参院選2019】東京選挙区 終盤情勢 丸川氏ら3氏堅調、続く4陣営は混戦、参院選 東京・大阪選挙区の終盤情勢=JX通信社情勢調査、岩手・山形、自民候補と野党候補が競り合い 終盤情勢