政治

「我が投票」パテントマスターの衆院選・参院選の歴史 後編・10年代「ずっと安倍さんのターン」

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出典:安倍晋三 – Wikipedia

前半・2000年代はこちら

私が選挙権を得た2000年11月15日からの合計12回の国政選挙を振り返っている。

00年代は小泉ブームに始まり郵政選挙と自民党が一時は隆盛を極めたが、急速な政権交代の波に飲まれて遂に総選挙で歴史的大敗。政権から落ちてしまった。

ただの政権交代ならまだしも、民主党がマジで嫌いな、特に鳩山由紀夫、菅直人、小沢一郎が大嫌いな私にとっては悪夢のような結末であった。

なお色んな引越に振り回された10年でもあった。2005年の投票権無しは未だに許していない。

そして自民党の反撃なるか?後半の2010年代である。

しかしあの2009年には想像もつかない「ずっと安倍さんのターン」になるとはね。

2010年7月11日 第22回参議院議員通常選挙

居住地    :大阪府池田市上池田

選挙区    :大阪府選挙区(定数3)

比例     :全国比例(非拘束名簿式)

投票(選挙区):北川イッセイ(自由民主党)

投票(比例) :佐藤ゆかり(自由民主党)

悪夢の民主党への政権交代からわずか1年後にやって来た参院選。

普通なら歴史的大勝の余波も冷めやらないから民主党にとっては楽勝のはずだけど、鳩山政権が光の速さで支持率を落としたので気がついたら菅直人が総理大臣になっていた。

僕は「だから言ったのに」との思いであったが、選挙は油断できない情勢だった。自民党への支持もまだまだ微妙だったからだ。正直言って、2007年の参院選と同等の大敗を予想していた。

とはいえ民主党の失脚を願って大阪府選挙区で再び北川イッセイ氏に投票。今度は2位当選だった。ちなみにこの直前に寮を追い出されて、同じ池田市だけど神田から上池田に引越してます。

比例は佐藤ゆかり氏に投票。やっぱり小泉チルドレンには頑張って欲しいよ。

この参院選の結果は自民党は51議席を獲得して勝利。その後の政権奪還への筋道をつけたように言われるけど、やっぱりまだ微妙な情勢だった。

実は自民党の比例獲得議席は史上最低の12議席。あの橋本政権退陣になった1998年の歴史的大敗時が14議席、第1次安倍政権の退陣につながった2007年の大敗でも14議席。それすら下回っている得票数なのだ。

なお民主党は比例で16議席獲得している。定数3人以上の選挙区でも民主党8議席に対して自民党は6議席である。12ある2人区は全て自民党と民主党で分け合った。

なので51議席も獲得できたのはひとえに1人区で21勝8敗と大勝したからだ。民主党のミスと選挙制度に助けられたとしか言いようが無い。

しかし谷垣さんが「負ければ総裁を辞任」と言ってたので、谷垣さんファンとしてはどういう形でも勝って良かったと安堵したよ。

2012年12月16日 第46回衆議院議員総選挙

居住地    :神奈川県綾瀬市

選挙区    :大阪府第9区(定数1)

比例     :近畿ブロック(定数29)

投票(選挙区):原田憲治(自由民主党)

投票(比例) :自由民主党

始まる「ずっと安倍さんのターン」。2012年の衆院選はその歴史的な最初の国政選挙である。

ただ当時はまだ東日本大震災の被害から全く立ち直っておらず、日本社会は混乱の中にいた。

そして僕はといえばまた引越である。この直前の11月にパワハラを会社に訴えたらなぜか僕が異動になってしまった(もし今だったらカネカみたいに炎上しただろうか・・・)。

ま、四の五の言っても仕方ない。という訳で大学時代から12年慣れ親しんできた大阪から神奈川に引越だ。この選挙は引越の直後なので投票権は大阪のままである。今度は連続では無いので無事に投票用紙が池田市から届いた。

なので綾瀬市役所に行って人生唯一の「不在者投票」を経験した。

不在者投票って投票用紙だけじゃなくてご丁寧に選挙公報も送られてくるんだよ。知らなかったでしょ。

そして僕は3度目の正直とばかりに大阪府第9区での自民党勝利を祈って原田氏に投票した。その原田氏、ようやく大谷氏(民主党)には勝ったんだけど勢いのあった足立康史氏(日本維新の会)に負けてしまった。

しかしあの時は気にもしてなかったけど、あの足立議員だったんだよなあ。

そう、足立議員の選挙区は僕が長年住んでいた大阪府第9区である。足立議員もアゴラ執筆メンバーだし、豊洲市場移転問題では多少の交流もあったので人生の不思議な縁を感じる。

でもその後の舌禍は言うまでもない。このとき足立議員に投票しなくて本当に良かったわ。

2013年7月21日 第23回参議院議員通常選挙

居住地    :神奈川県綾瀬市

選挙区    :神奈川県選挙区(定数4)

比例     :全国比例(非拘束名簿式)

投票(選挙区):牧山弘恵(民主党)

投票(比例) :太田房江(自由民主党)

神奈川県での初めての参院選はすっかり安定モードに入った安倍政権初の参院選でもあった。

結果はもちろん自民党の圧勝(65議席)。ただその予感は投票前から感じていた。

さらに神奈川県選挙区は自民党は島村さん1人しか立てなかったので、圧勝は見えていた。なので自民党候補以外、最下位争いに注目し、ダメだなと思う候補を落とすべきと考えた。

そう。僕は人生初の「落選投票」に挑んだのである。

神奈川県選挙区の定数は3から4に増えて、牧山弘恵氏(民主党)と畑野君枝氏(日本共産党)氏が最後の1枠を争っていた。その2人を見極めて、ダメそうな方を落とそう。落としたい反対の候補に投票しよう。

で考えた結果、畑野氏に落ちてもらおうと牧山氏に投票したのである。大嫌いな民主党に投票したけど別に後悔も無い。

ただ、投票所に着いた後に「神奈川県選挙区の定数は4に増えたんだよな?合ってるよな?」と不安になったので一応確認してみようと受付の人に「神奈川県選挙区の定数は4ですよね?」と聞いてみた。

そしたら何かとんでもない質問でもしたかのように受付がざわざわし始め「そこにお掛けになってしばしお待ちください」と重役かそれともモンスタークレーマーかのような扱い。

それから40分待たされて「神奈川県選挙区の定数は4です」との回答をいただいた。まあそりゃ事前に確認しなかった僕が悪いんだけど、そんなにざわざわするような話?というか知っとくべき話じゃない?

そして結果は見事に牧山氏が16,051票差の4位で最下位当選を果たした。無論、僕の一票で決まった訳では無いが、これまでの選挙で最も一票の価値を最大化出来た。この経験が今年の参院選にもつながる。

なお比例は元大阪府知事の太田房江氏に投票。ずっと大阪に住んでたからこそわかるんだけど、太田さんは良い知事だった。借金を減らす道筋も付けていたし、経済活性化政策も頑張ってた。維新の会が借金を減らしたとか言ってるけど逆だよ。むしろ増やしてるからね。

何より、維新による関電バッシングのせいで大阪経済は大ダメージを受けた。あのせいでリコーの大阪事業所も無くなったようなものだからね。だから僕は維新の実績を評価しない。

そしてつながるといえば、この2013年の参院選の改選が今年の参院選なんだよ。当選者には今まさに選挙運動をしている見知った名前がゴロゴロ。もちろん山本太郎氏の名前もあるよね。

この時の選挙速報では本当に、心の底から山本太郎氏の落選を祈ったよ。でも最下位(5位)どころか、66万票を獲得して4位の圧勝。当確も早々に出たね。

落選投票の結果も忘れてだいぶ絶望的な気分になったわ。

2014年12月14日 第47回衆議院議員総選挙

居住地    :神奈川県綾瀬市

選挙区    :神奈川県第13区(定数1)

比例     :南関東ブロック(定数22)

投票(選挙区):甘利明(自由民主党)

投票(比例) :自由民主党

これまた綾瀬市に来てから初の衆院選。安倍政権にとっても政権交代後の初の衆院選。この時は「消費税増税の延期」がテーマだったね。

もっとも僕にとってはモチベーションが低い選挙だった。だって候補者を見て分かったんだけど、甘利明さん(当時、内閣府特命担当大臣。さらにも経済再生担当大臣、社会保障・税一体改革担当大臣も兼務)の選挙区じゃん。10選中じゃん。落ちる訳ないじゃん。

まあでも投票に行ったよ、もちろんね。

でも行って良かった。甘利さんって候補者名簿に堂々と漢字で「甘利明」って書いてるんだよ。漢字で候補者名を書けるんだよ。この喜びと言ったら!

僕は常々、「候補者名をひらがなにして書かせる」のが有権者をバカにしてるようで大嫌いである。有権者は義務教育を終えた20歳以上(当時)の成人だよ。立派な大人だよ。

そんな大人に「お前らバカだもんな。漢字も満足に書けないんだろ。ほら、お前らでも書けるようにひらがなにしてやったぞ」と言ってるようで本当に腹が立つ。だからあの選挙で漢字名で堂々と勝負する甘利さんに惚れてしまったね。

2016年7月10日 第24回参議院議員通常選挙

居住地    :神奈川県川崎市

選挙区    :神奈川県選挙区(定数4)

比例     :全国比例(非拘束名簿式)

投票(選挙区):投票出来ず・・・

投票(比例) :投票出来ず・・・

安倍さんもすっかり長期政権を築いた2016年の参院選挙。その頃の僕はリコーを退職してフリーランスになっていた。綾瀬市の社宅も引き払って川崎市に引越。心機一転の参院選になるはずであった。

だけどすいません、不詳宮寺、投票に失敗しました!本当に申し訳ない。

公示日の直後に選管から投票案内状が届いた。直前に引越をしたのはもちろん覚えていたが、2012年には大阪から神奈川に引越直後の選挙を無事に終えているのである。今度は大丈夫。しかも同じ神奈川県内。

さらに参院選は「神奈川県選挙区」なので綾瀬市だろうが川崎市だろうが同じ。余裕余裕。川崎での投票所はすぐ近所の学校。歩いて5分だね。

そう思っていた僕は、投票日の7月10日夜7時、投票終了まで残り1時間になった所で出掛ける準備をした。「一応、投票所を確認しようかな」と投票案内状を開けた僕の目に飛び込んできたのは、

投票所 綾瀬市上深谷「上深谷自治会館」

・・・はっ?綾瀬市?

横浜まで出て相鉄に乗り換えて、海老名から20分に1本しかないバスで40分。えーと、着いたら9時か。終バスが22時だから間に合うかギリギリだな、って無理だYO!

えーっ、神奈川県選挙区だから川崎で投票できると思ってた。ダメなの?どうしよう、今からダメ元で近所の投票所に行ってみるか?いや、まず調べてからだ。ああ、そうこうしている内にもう8時だYO!

という訳で投票所の確認ミスという大失態で投票できませんでした。

なお投票出来てたら比例は今井絵理子氏(自民党)、選挙区は三原じゅん子氏(自民党)か中西健治氏(無所属・自民党推薦)のどっちかに入れるつもりだった。多分、横浜駅で握手した中西氏だったかな。

なので開票速報はどきどきしたね。今井氏が無事当選、そして中西氏が最下位(4位)でギリギリ当選したときはホッとしたよ。

2017年10月22日 第48回衆議院議員総選挙

居住地    :神奈川県川崎市

選挙区    :神奈川県第10区(定数1)

比例     :南関東ブロック(定数22)

投票(選挙区):田中和徳(自由民主党)

投票(比例) :自由民主党

そしていよいよこの「パテントマスター・宮寺達也のブログ」を立ち上げてから最初の国政選挙。

この時は豊洲市場移転を弄ぶ小池都知事に怒り心頭で希望の党の政権奪取を阻止するべく記事を書きまくったね。

小池都知事の「希望の党」に、政策が無いことを証明する

「希望の党」小池百合子代表を侮らず、しかし恐れず

小池百合子代表「希望の党」の綱領を採点する

小池百合子代表「希望の党」の政策協定書を採点する

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売ってるよ!東急ハンズとニトリの「希望」グッズ

第48回衆議院選挙。「初志貫徹」が国民の心を掴んだ選挙だった

いやー、書いた書いた。

なお選挙区には希望の党から市川佳子氏が出馬していたので、落選も願って田中和徳氏(自民党)に投票。結果は田中氏が圧倒的トップ当選。市川氏は比例復活もならずに惨敗。

全体の結果でも希望の党は大敗して消滅の道へ。

どれだけの力になったかはわからないが、選挙に参加する事は決して票を投じるだけではない事が実感出来た。だからそれからも発信力を伸ばそうと努力して来たし、その成果を北区長選でも発揮できた。

なおこの途中にアゴラ編集部から「音喜多批判を止めますか?それとも追放されてブロガーとしてもやってけないようになるか?」と脅迫されたけど、悩んだ末屈しなかったので今の僕がある。あの時の決断が有るから今も頑張れている。

もしあの時アゴラ編集部が僕を脅さなかったら、今ごろ音喜多氏は北区長に当選して狙い通りの出世を、アゴラはさらなるPVの獲得を、都民は絶望の底にいたかもね。いやー、当時の僕、偉い!

投票に行かない気持ちはわかる。わかるけど行こう!後、引越にご用心

と言う訳で、約20年間の国政選挙を振り返ってみた。

振り返って気付いたんだけど、衆院選と参院選って必ず交互にやってるんだね。衆院議員の任期は4年だけど、参院選も考えて上手いタイミングで解散してるのがわかったよ。

なお投票権を奪われた2005年を除いても2回も投票していないのは恥ずかしい限りだが、その分ブログなどで頑張ってるので許して欲しい。

そしてやっぱり引越には注意が必要。私の場合は3回も引越の直後に選挙が有って、色々と苦労した。引越から間もなく選挙だなと思った場合は、投票案内状が届いたらすぐに投票所を確認しよう。

もし引越前の投票所が書かれていれば、最寄りの市役所(区役所、町役場)に行って期日前に不在者投票をすれば良い。それで引越の罠は回避できる。

しかし2016年参院選で投票に行かなかった後に思ったのだが、やっぱり「自分1人が投票しなくても結果は変わらない」よね。

そう思ってしまうのは事実だ。だから投票しなくても良いとの気持ちは自分でも実感として良く分かる。

でもやっぱり投票には行くべきだ。

とはいえ精神論を語っても行く気にはならないだろう。だから普段から政治にもっと興味を持って欲しいと思う。政治の世界は複雑と思ってるかもしれないが実に単純である。

「選挙に受かったら政治家で、落ちたらただの人」

本当にそれだけの世界だ。そのために政治家は選挙に受かるために様々なテクニックを駆使するし、有権者に近寄ってくれる。興味が有ったら駅前で演説している政治家に話しかけてみると良い。ビックリするくらい気さくに話してくれるはずだ。

ツイッターでリプライを送ったり、メールを送ってみるのも良い。これまたビックリするくらい気軽に返事をしてくれる。

例えばあなたがプロ野球ファンだったら、自分が応援に行っても勝敗には関係無いとわかっていても球場に応援に行きたくなるだろう。胴上げの瞬間に立ち会いたいだろう。

選挙も同じである。政治家を身近に感じ、好きになれば投票は無駄な行為ではなく好きな人を身近に感じる行為になる。全くモチベーションが変わる。

もちろん「こいつだけは嫌いだ」でも良い。「そいつを落とすためにはあいつに投票すれば良い」と思うのも立派な投票行動だ。

とにかく政治を、政治家を知って欲しい。そうすれば自然とあなたは7月21日、投票所に向かってるはずだ。

参照:第22回参議院議員通常選挙 – Wikipedia第46回衆議院議員総選挙 – Wikipedia第23回参議院議員通常選挙 – Wikipedia第47回衆議院議員総選挙 – Wikipedia第24回参議院議員通常選挙 – Wikipedia第48回衆議院議員総選挙 – Wikipedia



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author : 宮寺達也



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