政治

2019年参院選・序盤情勢。東京選挙区の各マスコミ情勢予想まとめ

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出典:NHK参院選2019・東京選挙区

(※2019/07/09 00:40修正 共同通信の東京選挙区の情勢予想が東京新聞に掲載されていたのを確認したので、該当箇所を修正しました。なお記事の要旨、結論には影響ありません。)

7月6日。参院選が公示されてから最初の土曜日に、各マスコミから一斉に参院選の序盤情勢データが報道された。公示日以降の4日(木)、5日(金)の2日間の電話調査も踏まえた出来立てほやほやの最新版である。

そんな情勢予想であるが、各マスコミは時間と人手とお金を掛けて情勢データを集めているだけあって詳細は無料のWebニュースには載せない。有料版の記事か、紙の朝刊にしか掲載しないのだ。

「大事な情報は決して無料では手に入らない」

これを知ってるかどうかで人生は大きく変わる。進学校の学生が参考書に糸目を付けないのもそのためだ。覚えておこう。

そして私は特に東京選挙区の情勢が非常に気になっている。理由はお察しいただけるだろう。私にスラップ訴訟を起こしている音喜多駿氏が出馬しているからだ。

そして私のブログの読者にも同じ思いを抱いてくれている人も多いはず(だよね?)。そういう訳で、私がコンビニを回って買い集めてきた新聞から東京選挙区の情勢予想を抜粋してご紹介しよう。

(なお、買い物の途中でポケットに入れていた千円札を落としたので誰か慰めてください)

定数6の東京選挙区は5枠が確定。残り1枠を山岸一生氏(立憲民主党)と音喜多駿氏(日本維新の会)が争っている

今回の参院選東京選挙区は6年前の定数5から定数6に拡大したため、現職が1人少ない。そのため新人である音喜多氏にとっては大いにチャンスである。

しかも当選確実と見られていたれいわ新選組の山本太郎氏が全国比例に回ってしまったため、さらにチャンスが広がった。出馬当初は圏外と見られていた音喜多氏にも当選のチャンスが出てきた。私もそうだが、音喜多氏の落選を願っている人にとってはやきもきする展開だ。

だが山本太郎氏が全国比例に回った結果、情勢の見方は極めてわかりやすくなった。

<当確>

丸川珠代氏(自民党)

山口那津男氏(公明党)

吉良よし子氏(共産党)

武見敬三氏(自民党)

塩村文夏氏(立憲民主党)

まず現職である丸川氏、山口氏、吉良氏、武見氏はほぼ当確である。そして山本太郎氏が東京選挙区で出る前提の調査で6位に食い込んでいた塩村氏もほぼ当確である。

従って東京選挙区は定数6の内5枠が当確。残り1枠を山岸一生氏(立憲民主党)と音喜多駿氏(日本維新の会)が争い、水野素子氏(国民民主党)が追い上げる展開だ。

そして、音喜多氏が当選するかどうかは東京選挙区の情勢が書かれて無くても判断出来る。音喜多氏が出馬する日本維新の会は、選挙区で最小1議席、最大5議席と予想されている。

定数4の大阪選挙区で1人目(東徹氏)が当確、2人目(梅村みずほ氏)が接戦ながらやや優勢。定数3の兵庫選挙区で1人(清水貴之氏)が優勢。この3議席の獲得が中央値とされている。

残る可能性が東京選挙区の音喜多氏と、定数4の神奈川選挙区の松沢成文氏である。公示前の情勢予想では2人とも接戦ながらやや不利と言われている。

つまり各マスコミの政党別議席獲得予想で、日本維新の会が選挙区3議席ならば音喜多氏は落選である。

なお、立憲民主党はたくさんの候補を抱えて戦っているので全体の議席予想結果を見ただけでは山岸氏の当選は判断できない。

ではそれを踏まえて各紙の予想を見て行こう。

4大マスコミ中が3紙が東京選挙区の6人目は立憲民主党・山岸氏を予想

朝日新聞(7月6日朝刊)

(Web)自公、改選過半数の勢い 参院選、朝日新聞序盤情勢調査

全国最多の6議席を争う。丸川、山口、吉良がそれぞれ支持基盤を固めて安定した戦いぶりを見せ、塩村も優位に立つ。武見、山岸はやや優勢で、音喜多も激しく争っている。

都議出身で国政をめざす音喜多は維新支持層の支持は厚いが、無党派層の支持が1割程度にとどまっている。

いきなりだが、東京選挙区の最も詳しい予想が出ていたのが朝日新聞だ。最後の6人目は山岸氏がリードとしている。

しかし音喜多氏って地域政党・あたらしい党の代表だから、「無党派層の支持に強い」んじゃなかったっけ。だから東京に弱い維新が「下地戦略」とやらで相乗効果をアピールしてなかったっけ。維新の支持層を固めるだけなら誰でも良かったじゃん。

しかし、有料noteで「泡沫政党」と言われながら支持する維新支援者には同情するよ。

毎日新聞(7月6日朝刊)

(Web)参院選 序盤情勢・毎日新聞総合調査 改憲、3分の2割れも 与党、改選過半数は確保2019参院選 毎日新聞総合調査 関東

維新は大阪で2議席目をうかがい、兵庫で議席を得る可能性がある。

(丸川氏、吉良氏、山口氏に)続いて自民現職の武見氏と立憲新人の山岸、塩村両氏が追いかける。

維新新人の音喜多氏は無党派層を中心に支持拡大を目指す。

毎日新聞も山岸氏リードを予想。というか、山岸氏が6位ではなく5位まで伸びそうな勢いを感じる。しかし音喜多氏は「無党派層を中心に支持拡大を目指す」って、朝日新聞と合わせて読むと味わい深い。「無党派層から支持されてない」って間接的に言ってるんだよね。

無党派層に弱い、ネットを中心に活躍するブロガー(元)議員って何?

読売新聞(7月6日朝刊)

(Web)比例投票先、自民36%・立民10%…序盤情勢

・・・比例代表の情勢予想だけで選挙区の予想は無し

産経新聞(7月6日Web記事)

(Web)与党の改選過半数、確実 参院選序盤情勢 改憲勢力維持か

憲法改正に前向きな勢力で国会発議要件を満たす3分の2(164議席)の維持をうかがう

維新は大阪と兵庫で1議席を固め、大阪の2議席目に注力。

どのコンビニを回っても産経新聞が売ってなかったので、Web記事から引用。一応同じ産経グループの夕刊フジを買ってみたけど参考になる記載は無し。

ただ、産経新聞だけの特徴として「改憲勢力が2/3を維持」と書いている。どうも改憲勢力に甘い予想である。

そして日本維新の会は改憲勢力である。だから兵庫の予想が他紙に比べても甘い。しかし維新の選挙区での獲得議席予想はその大阪と兵庫だけにしている。これは改憲勢力に甘い予想でも、東京は維新の音喜多氏が落選すると予想しているという事だ。

共同通信(日経新聞7月6日朝刊、東京新聞7月6日朝刊)

(Web・日経新聞)自公、改選過半数の勢い 改憲勢力3分の2うかがう  共同通信情勢調査

(Web・東京新聞)<参院選>自公、改選過半数の勢い 序盤情勢 投票先5割未定

日本維新の会は比例で微増を見込む。

日本維新の会は地盤の大阪で1議席を固め、2議席目へ注力。

日本維新の会の選挙区獲得議席予想数は4議席。

東京選挙区は丸川、山口が先行。そこに武見、吉良、塩村が続く。音喜多と山岸は激しく競り合う。

共同通信社は各マスコミに情勢予想を提供しているので、日経新聞と東京新聞に掲載していたものを紹介する。日経新聞には東京選挙区の詳細な情報は無いが、東京新聞に掲載されていた。そして維新の選挙区議席を4議席と予想している。

維新の会の選挙区獲得議席の中央値は大阪2議席、兵庫1議席の3議席である。そして共同通信だけが4議席(最大5議席)と予測した。

共同通信は選挙区の議席予想を「当選確率を算出した。これを積み上げて、党派別予想議席数を推計した」と書いている。つまりこれは「音喜多と山岸は激しく競り合う」という判断を含めて、やはり4議席目を争っている神奈川選挙区を共に確率50%と判断し、2選挙区の確率を積み上げて1議席とした結果であろう。

つまり選挙区の情勢予想を出したマスコミの中で、唯一共同通信が東京選挙区の6議席目は山岸氏と音喜多氏が互角と予想している。

以上、5大マスコミの参院選の序盤情勢を新聞買って読んでみた。選挙区情勢をスルーしている読売新聞を除くと、4紙中3紙が東京選挙区で音喜多氏落選を予想している。

唯一落選予想ではない共同通信は「音喜多と山岸は激しく競り合う」と書いている。これを総合すると、東京選挙区の最後の1枠は山岸氏がリードしているがそのリードは2~4%という数字であると思われる。

なぜ2~4%かというと、今回の調査サンプル数である。公開しているのは朝日新聞と共同通信である。朝日新聞は有効回答3万10人、共同通信は3万581人である。つまり、東京選挙区の調査サンプル数は約3000人と推定される。

サンプル数が3000の場合、サンプリング誤差は±1.88%となる。つまり、このサンプリング誤差にギリギリ収まるかのような差だったので、朝日新聞と共同通信で差が出た可能性が高い。

音喜多氏は現在当選圏外であるが、その差は極めてわずかだという事だ。

だが日本のマスコミの選挙情勢予想は極めて正確である。こういう情勢調査ではお決まりと言って「まだ4割の候補者が投票先を決めておらず、情勢は流動的だ」との言葉で締められるが、必ずと言って良いほど報道通りの結果になる。わずか2週間程度の選挙期間で民意は大きく動けないという事だ。

というか生まれてこの方、序盤情勢データから大きく外れた経験が無い。

それだけ統計学上で有意と判断できるデータをマスコミが集めているという事だ。「今さら電話調査なんかしても年寄りが答えるだけで信頼できない」と言う人もいるけど、ま、これは統計学の基礎である。

音喜多氏が落選する事になったら、それは言論の自由の勝利。なお塩村文夏氏様様である

つまり差はわずかであるが、このままならば音喜多氏は北区長選に続き落選という事だ。

だが当然だ。

「無党派層の支持が伸びていない」との事だが、当選すれば自分を訴えるかもしれない政治家を支持できる無党派層なんていない。

だからこれは日本社会の言論の自由を守るという点において、極めて重要な結果だ。

音喜多氏は私へのスラップ訴訟が原因で北区長選に落選したのに、それへの非難をなんら省みないまま今度は維新から参院選東京選挙区に出馬している。このまま音喜多氏が当選すれば、一般人をスラップ訴訟で言論弾圧する国会議員が誕生してしまう。

音喜多氏が国会議員に当選し、さらなるお金・権力を握れば不当な言論弾圧に苦しむ人がもっと増えてしまう。そんな事は断じて許せない。

まだ選挙戦は序盤であるが、音喜多氏は落選したらしっかりとスラップ訴訟への非難に向き合わなければいけない。

本来、音喜多氏には運が有った。北区長選も参院選も当選できた選挙である。今回の参院選は定数が1拡大しただけでなく、旧民主党系候補が3人も乱立し票を食い合っていた。さらにその上、山本太郎氏が公示日前日に比例に回った。完全に棚ボタ当選パターンである。これ、一生に1回有るか無いかのラッキーである。

しかし無謀とも言われた立憲民主党の2人擁立が完全に音喜多氏の当選の壁になっている。当初は旧民主党系候補が3人も乱立して共倒れと言われていたが、現実は塩村氏と山岸氏が共に堅調である。

今となっては「立民が2人目立ててなかったら音喜多が当選するとこだったよ」と、立憲民主党に批判的な人も感謝している人が多いだろう。かく言う私もである。

この状況を生んだのは立憲民主党の首脳陣・選対の判断はもちろん、塩村氏の活躍が大きい。2人目の擁立は山本太郎氏の比例転出を見越したというより、

「塩村氏なら共倒れには絶対にならない。むしろ武見氏を追い落とすチャンスすらある」

という情勢データから判断したものだろう。もし塩村氏の支持が低調だったら2人目の擁立は無かったに違いない。塩村氏はみんなの党東京都議団として音喜多氏と共に活動していたかつての仲間だ。音喜多氏が初めてメディアの注目を浴びたのも塩村氏へのセクハラヤジ問題である。

しかし今さらになって塩村氏が音喜多氏の政治生命を完全に絶ちに行ってるのが皮肉である。まあ、音喜多氏もかつての仲間、しかも女性政治家に負けるなら本望であろう。

参照:NHK参院選2019・東京選挙区自公、改選過半数の勢い 参院選、朝日新聞序盤情勢調査参院選 序盤情勢・毎日新聞総合調査 改憲、3分の2割れも 与党、改選過半数は確保2019参院選 毎日新聞総合調査 関東比例投票先、自民36%・立民10%…序盤情勢与党の改選過半数、確実 参院選序盤情勢 改憲勢力維持か自公、改選過半数の勢い 改憲勢力3分の2うかがう  共同通信情勢調査<参院選>自公、改選過半数の勢い 序盤情勢 投票先5割未定参院選 東京選挙区の公示前情勢分析=JX通信社 東京都内情勢調査



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author : 宮寺達也



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