政治

音喜多(おときた)駿氏の「松本麗華氏とオンラインサロン」ツイートは何が問題だったか?

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出典:音喜多駿ツイッター

約1年前の2018年5月31日、当時東京都議だった音喜多駿氏はあのオウム真理教教祖・麻原彰晃の三女である松本麗華氏をゲストに招いた講演会を実施した。

その講演会は音喜多氏と元経産省官僚として有名な宇佐美典也の2人が主催しているオンラインサロンのメンバー向けの講演会だった。その時も「オウム真理教で金儲けか」「被害者の事を考えろ」と随分批判が有ったのを覚えている。

しかし当時はそれほど大きな問題にもならなかった。私も「松本麗華氏に講演会をする権利はある」と静観していた。そしてその1か月後の7月6日に麻原彰晃の死刑が執行された事で世間の関心はそちらに移り、講演会への批判も薄れていった。

しかし参院選を目前にした今になって当時の音喜多氏のツイートが発掘され、炎上状態になっている。

音喜多氏が人生賭けた北区長選でも問題にならなかったのになぜ今さら炎上するのか?

最初は「やはり維新から国政選挙に出るという事で注目が集まったから」と思っていたが、ツイートを見直して納得した。

音喜多氏のツイートが炎上しているのは参院選で注目が集まって故の揚げ足取りでは無い。シンプルにツイートの内容が酷いからである。

「部落は犯罪のプロ」と講演会で喋って維新の公認を停止になった長谷川豊氏よりも酷いんだけど維新はスルーするの?

問題① 「麻原アーチャリー」の名前を使用した

まず音喜多氏の件のツイートの炎上具合は、ツイートの返信欄と引用RTを見ればわかる。ここ数日でマジめちゃめちゃ炎上している。

ツイートの返信欄(https://twitter.com/otokita/status/1002174188889636865

引用RT検索結果「話題のツイート」(https://twitter.com/search?vertical=default&q=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fotokita%2Fstatus%2F1002174188889636865&src=typd

ちなみにだが、この私とした事が当時このツイートには気づかなかった。てっきり黙ってスルーしていたと思っていた。だが全然違った。黙っていた方が完全にマシだった。

まず最初の問題点は、炎上ツイートでも多数指摘されているが「アーチャリー」の名前を使用した事である。

私の世代には説明不要だが、アーチャリーとはオウム真理教時代に松本麗華氏に付けられたホーリーネームである。ホーリーネームとは、オウム真理教の出家信者に与えられた教団内での祝福名の事である。ある一定の「ステージ」に到達したときに、麻原彰晃本人から授与される。

松本麗華氏はオウム真理教の教祖である麻原彰晃の実子(三女)であり、地下鉄サリン事件当時わずか12歳ながらオウム真理教内で高い地位に就いていた。それ故にホーリーネームが与えられていたのである。

そしてオウム真理教は壊滅後も後継団体であるアレフなどが発足している。松本麗華氏にはアレフを始め後継団体との繋がりの疑惑がある。実際、オウム真理教の死刑囚4人の間の手紙のやり取りを仲介していたとして東京拘置所から面会禁止処分を食らっている。

さらに松本麗華氏はオウム真理教の歴史修正の主張を繰り返しており、オウム真理教問題に携わっている江川紹子氏、滝本太郎弁護士に批判されている。そして、あの後死刑になった麻原彰晃の遺骨を託された四女とも対立し続けている。

今の松本麗華氏は一国民でしかなく、もちろん人権がある。講演会に参加する事も、自分の意見を述べる事も自由だ。だがオウム真理教の幹部である「麻原アーチャリー」は大勢の罪無き人を殺傷したオウム真理教の象徴であり、今も公安の管理下に置かれている後継団体にとっても復権の象徴である。

そんな「アーチャリー」というオウム真理教の象徴を、ましてや「麻原彰晃の名字である麻原」を付けた「麻原アーチャリー」という名前でツイートするのは極めて不適切だ。

「麻原アーチャリーこと松本麗華さん」

とはオウム真理教の被害者・遺族への配慮が全く無い、政治家失格の失言である。

おまけに東京都はあの地下鉄サリン事件の被害の地である。都議会議員(当時)としてあまりにも酷い。

問題② 「アーチャリー」を含むハッシュタグを乱用し、オンラインサロンの収益UPの意図が透けて見える

ではなぜ音喜多氏は「麻原アーチャリー」という名前を使ったのか?

そこには薄汚い私利私欲を感じる。そして同じ事を思う人が多いから炎上しているのだ。

誰でも想像するのが「松本麗華ではツイートがバズら無いから、みんな知ってる麻原アーチャリーにしよう」という事だ。

実際、麻原彰晃の三女の名前が「松本麗華」とまで知ってる人はそれほど多く無い。当時のニュースを中学校時代にリアルタイムで見ていた私が断言するが、マスコミは「アーチャリー」「アーチャリー」と連呼していた。

音喜多氏はそんな「アーチャリー」で宣伝効果を狙ったとしか思えない。そしてツイートでハッシュタグを乱用している。しかもそのハッシュタグの先頭が「アーチャリー」である。

#アーチャリー
#松本麗華
#麻原彰晃
#オウム真理教
#宇佐美典也
#ゆるい政治
#オンラインサロン

ハッシュタグとは自分の投稿をカテゴライズして検索を容易にするものである。その目的はこのツイートをより大勢の人に読んで欲しいという事。つまり宣伝だ。

よって音喜多氏のツイートはオウム真理教のホーリーネームを宣伝に利用している。これはオウム真理そのもの、そして事件や被害者を自分のオンラインサロンの宣伝に用いていると思われても仕方ない。

さらにツイートで「サロン史上1、2を争う集客と参加率」と講演会の盛況をアピールしている。これはどう見てもオンラインサロンへの参加を促す宣伝になっている。本人は違うと否定するだろうが、誰が見てもそうにしか見えないのが問題なのだ。

そしてオンラインサロンへの参加者UPがもたらすものはただ1つ。音喜多氏(と宇佐美氏)の収益UPである。政治家が、ましてや地下鉄サリン事件が有った東京都の都議会議員がオウム真理教を用いてお金儲けをしようとしている。そりゃ大問題である。

問題③ 松本麗華氏との講演会の社会的意図を全く「情報公開」していない

しかし「アーチャリー」の名前を使ってしまったのは思慮の足りないミスとしても、収益UPの目的などはきちんと説明すれば誤解が解ける可能性が高い。それなのに批判が止まないのは音喜多氏が今に至るまで全く情報公開していないからである。

音喜多氏が松本麗華氏との講演会に関して情報発信したのは2回。まず事前に告知するためのブログ

「読書」は他人の人生を経験できる。オウム真理教「麻原彰晃」三女・松本アーチャリーの壮絶な人生

である。ここでも「アーチャリー」を使っているのだから本当にオウム真理教の問題を理解していない事がわかる。

そして報告のブログだが、無い。実はあのツイートが唯一の報告なのである。

そりゃ批判されるわ。

あえて松本麗華氏を招待した社会的意図、その成果をきちんと書くならともかく、

「サロン史上1、2を争う集客と参加率」

という自慢と宣伝ハッシュタグの嵐。そんな自分の利益しか考えていない感全開のツイートだけが唯一の報告なのだ。そりゃ自分の収益UPが目的と思われても仕方がない。

なお、講演会の主催者の1人である宇佐美氏は

松本麗華氏とやや日刊カルト新聞などについて

というブログを公開している。「アーチャリー」という名前を使わないのはもちろん、講演会の意図、社会的意義についてしっかりと説明している。当時の私もこれを読んで大体理解したので、講演会に対して批判的な言動は控えたものだ。

音喜多氏は宇佐美氏が説明したから無問題と思ってるなら大きな間違いである。

今批判されているのは「松本麗華氏と講演会をした事」ではなく、「松本麗華氏と講演会をした事を、オウム真理教の被害者への配慮も無く、自分の収益UPのために利用しているとしか思えない音喜多氏の発言内容」についての批判なのだから。

音喜多氏っていつも「情報公開しないから炎上」ばっかりじゃん。どこが情報公開野郎なの?

まあ、要するに音喜多氏が「きちんと情報公開しない」から炎上しているのである。

しかしこの結論で一体私は何本の記事を書いているんだろう。

千代田区長選に始まり、都民ファーストの会の離党(そういえばこれでアゴラを追放されたんだっけ)、百条委員会、有料noteでの「B◯A」発言、維新からの出馬、二重党籍の規約改悪、クラウドファンディング、費用弁償。。。

数え切れない程になってしまったが、批判のポイントは全部同じである。

「言行の不一致」

もう本当にこれだけである。

無論、行動を変える前にきちんと説明を尽くせば言行不一致とはならない。しかし音喜多氏にはその説明を尽くすという態度が全く欠落しているのである。

「音喜多氏は毎日ブログを更新していて沢山の情報を発信しているから、情報公開に熱心。足りないなんて事は無い」

とまんまと音喜多氏の「錯覚資産」に騙されている人も多いだろう。しかし毎日ブログを更新していても、その中身は全然本質をついていない日記やCMみたいなものがほとんどである。

現に北区長選の落選の原因になった私へのスラップ訴訟については「時期を見て説明する」と言いながらいまだに全く説明していない。今になって「松本麗華氏との講演会」ツイートが炎上しているのもあれだけセンシティブなテーマを扱ったのにあんな宣伝ツイート1つで終わらせたからである。

音喜多氏は自分の事を「情報公開野郎」と言っているが、全く逆である。そんな本質を有権者は決して見逃さない。だから北区長選は落ちたし、参院選東京選挙区でも圏外なのである。

そして音喜多氏はこの炎上を甘く見ない方が良い。

音喜多氏は恐らく参院選は落ちて元々、本当の狙いは次の衆院選でも維新から出馬しての比例復活だろう。だがオウム真理教を自分の収益のための利用したとの事実は、「部落は犯罪のプロ」と講演会で喋って維新の公認を停止になった長谷川豊氏よりも酷い。

今ごろ維新には抗議が殺到しているだろう。今さら参院選の公認は取り消しにならないかもしれないが、放置すれば本命の次の衆院選での公認を取り消しになる可能性がある。そうなれば政治家人生は終了だ。

ま、自業自得以外の感想は出て来ないが。

参照:「読書」は他人の人生を経験できる。オウム真理教「麻原彰晃」三女・松本アーチャリーの壮絶な人生松本麗華氏とやや日刊カルト新聞などについて音喜多駿都議らのイベントで麻原三女がオウム被害者団体を中傷松本麗華 – WikipediaAleph (宗教団体) – Wikipedia



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author : 宮寺達也



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