政治

あたらしい党の収支報告書は8つの大嘘をついている

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出典:あたらしい党

音喜多氏が維新から参院選出馬には大バッシングが殺到。理由は様々あるが、やはり最も強いのは「あたらしい党としてクラウドファンディングで資金を集めたのに裏切りだ」。

音喜多(おときた)駿氏が維新から参院選出馬。クラウドファンディングの出資者は返金を求めるべき

この記事で私も指摘しているが「いきなり国会議員を目指さない」「まずは地方で政策を実現する」と言って約1200万円もの資金を集めたのに、いきなり国政選挙に、しかも他党の維新から出馬するのは完全に詐欺だ。

おまけにその詐欺に自分たちが出資したクラウドファンディングの資金を使われたらたまったものじゃない。

流石にそんな声は察知してか、「クラウドファンディングの資金は全て使い切ったので参院選には使わない」とツイッターで強弁していた。

だが、全く答えになってない。「クラウドファンディング等で集めた政治資金の会計報告は、法律で定められた以上の透明性をもって公開(ネット公開)します」と約束したのに、会計報告もなく「使い切ったから大丈夫」と言われても信じる方が間抜けだ。

そうしたバッシングが出馬発表以来ずっと続いていたが、6月11日になってようやく「暫定版」の収支報告を出して来た。

2019年統一地方選挙までの収支報告について【暫定版】

一瞥しただけであまりもの嘘の多さに笑ってしまった。音喜多氏とあたらしい党はこれが「法律で定められた以上の透明性」と本気で信じているのか?

だとしたら音喜多氏が散々に批判した舛添元知事や竹山元堺市長に土下座して謝るべきである。あたらしい党の収支報告は問題だらけだ。その8つの大嘘を明らかにしたい。

統一地方選でクラウドファンディングの資金を使い切ったは大嘘

まずあたらしい党としての矛盾点を4つ指摘する。

1. 2019年統一地方選でクラウドファンディングの資金を使い切ったは判断不能

音喜多氏やその支持者は何度も「クラウドファンディングの資金は統一地方選で使い切った」と言っている。収支報告でも改めて

結党時に募った資金につきましては、統一地方選挙までの政治活動・広報宣伝費を中心に支出し、すでに全額活用をさせていただきました。

2019統一地方選以降の政治活動に、クラウドファンディングで募った資金を支出することはありません

と書いている。まずこれが大嘘だ。

2019年の2019年に入ってからの収入は37万7060円で、5月31日時点の残高が26万8937円である。つまり、

残高26万8937円 – 収入37万7060円 = -10万8123円

となる。つまりクラウドファンディングの資金で足りなかった金額は約11万円になる。

ということは、「2019年統一地方選でクラウドファンディングの資金を使い切った」と断定するには4月21日の統一地方選から5月31日の1ヶ月以上の間の支出が11万円より小さくなければならない。

だがそんな情報はこの収支報告書からでは全くわからない。5月31日には党総会が開かれており、それにもかなりの資金を必要としたはずだ。請求が後回しになっている可能性はあるし、「まだ確定していない請求・届いていない請求書などもあり」とも書いてある。

だがそもそも「クラウドファンディングの資金は統一地方選で使い切った」と断言しているのに、この収支報告書からはそれが判断出来ないのが最大の問題なのだ。

2. 供託金580万円が残っている

そしてこの収支報告書には供託金とその返還金が記載されていない。

あたらしい党の統一地方選の立候補者は市議区議が16人、区長が1人である。市議区議の供託金は30万円で、区長の供託金は100万円である。

つまり合計で580万円の供託金を東一地方選時に選挙管理委員会に収めた事になる(奇しくCFで600万円必要になると言ったのは正確だった)。そして全員が供託金没収ラインを超えたので、580万円全額返って来ている。

収支報告書の選挙関連費は256万6273円なので、確実に供託金の支出は含まれていない。

なので、あたらしい党の正しい残高は26万8937円ではなく606万8937円である。

600万円以上もの資金が残っている状態を「クラウドファンディングの資金は統一地方選で使い切った」とは大嘘である。

3. 172万703円以上の使途不明金

そもそも「クラウドファンディングの資金の使い道を公開する」という約束だったのに、いきなり「2019年への繰越し額 813万7068円」と始まっているのが酷過ぎる。

クラウドファンディングの入金額は985万7771円なので、もうこの時点で172万703円の使途不明金が発生している。

しかも2018年12月22日には結党大会が開かれていた。この結党大会は「一般2,000円、学生1,000円」の会費制であった。350人以上が集まったとの事なので、一般200人・学生150人と仮定しても

2000円×200 + 1000円×150 = 55万円

もの収入があったはずだ。

そして収支報告書で結党大会の支出として約89万円が支出されている。つまり結党大会は収入が2018年、支出が2019年の会計として記載されている。そのため2019年の繰越金はこの結党大会の収入55万円を含んだ状態であり、クラウドファンディングの資金から使用した資金は172万よりもっと多かったはずだ。

つまり2018年のクラウドファンディングの使途不明金は、

2019年への繰越金172万703円 + 結党大会収入55万円 = 227万円703円

となる。

これだけの使途不明金を出している収支報告書のどこに透明性があるのか。「法律以上の透明性」は大嘘だ。

4. 「売上型」クラウドファンディングの法人税が未記載

これは残高が増える話では無いが、この収支報告に記載されていない重大な金額がある。

それが法人税だ。

あたらしい党のクラウドファンディングは「寄付型」ではなく「売上型」である、だから政治資金規正法に抵触しないと音喜多氏らは散々に強弁して来た。

ならば、政治団体・あたらしい党の事業収入として法人税を支払う必要がある。

政治献金やパーティー券の売上には法人税は課されないが、政党・政治団体であっても「収益事業から生じた所得以外の所得については法人税を課せられる」と定められている。

法人税率を20%としても、あたらしい党は200万円近い法人税を支払う必要がある。これはいつ記載するのか?最初に受け取ったのが「音喜多駿後援会」なので音喜多氏自身の節税に使われたのか?まさか脱税なんてしてないよね?

こんな重大な疑惑を残した収支報告書。やっぱり「法律以上の透明性」は大嘘だ。

そもそもこのクラウドファンディングは1187万6833円もの資金を集めたのに、キャンプファイアに手数料として17%の201万9062円も取られている。

音喜多氏は「クラウドファンディングという新しい手法で正解最高記録を実現」と自慢していたが、1200万円を集めて400万円も手元に残らない仕組みだ。そしてそんな状態なのに「相手がわからない実質的な政治献金」と違法疑惑を掛けられている。

政治献金は法律の定めるように、寄付やパーティー券で賄うのが王道だ。寄付した方も寄付控除が発生するし、受け取った方も全額自由に使う事が出来る。

他の政治家がクラウドファンディングをしないのは出来ないからじゃない、そんな間抜けな手法に頼る必要が無いだけだ。

5. クラウドファンディングの収支報告じゃない。「法律以上」の大嘘

そもそもこの収支報告書は政治資金規正法のルールに基づいた政治団体の収支報告である。皆が批判し、求めていたのは「クラウドファンディングの使い道」である。

無論、クラウドファンディングの収入をどのように使ったかを報告する義務を定めた法律は無い。だが、そもそもこれは音喜多氏が言い出した事なのだ。

クラウドファンディング等で集めた政治資金の会計報告は、法律で定められた以上の透明性をもって公開(ネット公開)し、公明正大な党運営を行うことをお約束いたします。

音喜多氏はクラウドファンディングでこのように約束した上、約1200万円もの資金を集めた。今回の収支報告書は全く「法律通り」であり、公明正大にはほど遠い。

227万円もの使途不明金とか、供託金580万円の不記載とか、これでどうやって「クラウドファンディングの資金は統一地方選で使い切った」「音喜多氏の参院選には使用しません」を信じろというのか。

何度も書くが「法律以上の透明性」は大嘘なのだ。

音喜多氏個人とあたらしい党の間で不透明な資金のやり取りがある

そしてあたらしい党の収支報告書から見えて来るのは、音喜多氏個人とあたらしい党の間で不透明な資金の移動だ。

6. 北区長選挙は音喜多氏個人の選挙活動なのか否か

まず、あたらしい党は音喜多氏の北区長選挙に資金を使用したのか?

これが全くわからない。やはりクラウドファンディングにおいて、

今回支援いただいた資金については政党運営にかかる費用にのみに拠出し、おときた駿個人の政治活動および選挙には使いません。

と約束しているが、では北区長選はどうだったのか?

あたらしい党公認候補者の選挙でもあるが、どう見ても「音喜多駿個人の選挙」である。クラウドファンディングの約束を守るならば、北区長選挙に資金を使ってはいけない。それが収支報告書からは全くわからない。

この「不透明さ」が大嘘なのだ。

7. 音喜多代表からの闇借入金

あたらしい党の収支報告書に供託金が記載されていない事は記載したが、供託金の支出以外で820万円以上使った事は確かである。

という事は、あたらしい党のキャッシュフローは選挙の告示日である4月14日に580万円を支出し、ここでほぼ残高ゼロになっていたはずだ。

だとすると、そこから投票日までの1週間はどうしたのか?

これが音喜多氏個人の借入金から出ているはずだ。音喜多氏は統一地方選の前に「株式会社A.ver」社長の林尚弘氏から1000万円の借金をしている(完全な企業との癒着にしか見えないが)。

ここからあたらしい党の不足した選挙費用を賄ったのだろう。これは支援者も証言している。

これ音喜多氏をかばっているようで、逆なんだよね。

この証言は音喜多氏とあたらしい党の間で不透明な資金のやり取りが頻繁に交わされている事を示している。しかし収支報告書には全く記載されていないので、音喜多氏によるあたらしい党への資金提供が政治献金なのか、借金なのか、全く不明である。

何よりあたらしい党にお金が残っていなかったのだから、収支報告書に記載した支出は音喜多氏の借金から支出した可能性が高い。ならばそれはあたらしい党の支出ではなく、音喜多氏個人の支出ではないのか?

当たり前だが本人が代表だから良いという話がある訳無い。不透明な口座間での資金移動はマネーロンダリングに悪用される恐れもあり、危険な行為だ。

そういう情報を公開してこそ「法律以上の透明性」じゃないの?やっぱり大嘘だ。

クラウドファンディングの残りが音喜多氏の参院選の資金に

8. 返還された供託金580万円が音喜多氏の参院選へ?

つまり、あたらしい党のクラウドファンディングの資金は供託金580万円を支払った時点でゼロになり、残りの支出は音喜多氏個人の借金から支出した。

そしてクラウドファンディングで支払った供託金580万円が全額返って来たので、やっぱりクラウドファンディングの資金は580万円余っているのだ。

そして、その580万円が資金が無い時期にお金を提供してくれた音喜多氏に返還する形で、今は音喜多氏の手元にあるのではないか。

そしてその580万円が参院選の資金に使われるのであろう。参院選は供託金だけで300万円掛かり、選挙費用はトータル3000万円とも言われる。とても音喜多氏個人では賄えないはずだ。

つまりクラウドファンディングの資金で残った580万が音喜多氏の参院選の選挙資金になる。「クラウドファンディングの資金は全部使い切っており、参院選には一切使用されない」は大嘘なのだ。

あたらしい党の収支だけを見るとほとんど使い切っているように見えるが、音喜多氏の個人のお金と合わせてごちゃ混ぜにしてそう見せているだけである。

違うというなら、音喜多氏からあたらしい党への資金提供、そして返金も記載しなければいけない。

これは政治資金規正法に違反しているとかそういう指摘ではない。あくまで音喜多氏自身が宣言した「クラウドファンディングの使い道は法律以上の透明性で情報公開する」といった約束に違反していると指摘しているのだ。

「私が最も許せないのは言行の不一致」

これが音喜多氏のポリシーなんだから、結局はただの音喜多氏の自業自得なのだ。

参照:2019年統一地方選挙までの収支報告について【暫定版】2019統一地方選挙の結果報告12/22「結党大会」参加者募集のお知らせ「あたらしい党」オンラインサロンあたらしい政党を作って、日本の政治を本気で変えたい!音喜多新党を立ち上げます総来場者数350名超!あたらしい党結党大会&「政党まるごとオンラインサロン化」計画、始動クラウドファンディング支援金、約一千万円が入金!法に定められた以上の透明性を目指して活用します統一地方選挙に向けた政治活動費等のため、一千万円をファイナンス(借金)しました政治資金と税 – 東京都選挙管理委員会供託金 – Wikipedia

                   
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author : 宮寺達也



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