政治

音喜多(おときた)駿氏は『日本を滅ぼす”ブロガー議員”』じゃなく『水面下で物事を進める古いタイプの政治家』だった

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出典:写真AC

6月3日。音喜多氏の維新からの参院選出馬は産経新聞と読売新聞が1日には報じていたので、週明けには記者会見だろうと思っていたらまたまたやっぱりであった。

音喜多氏が参院選へ「熱烈な誘いを」出馬経緯明かす

1日に報道された時は

とバレバレなのにまだ惚けていた音喜多氏だが、あたらしい党のメンバーを引き連れて後ろに並べて

情報発信は政府によってゆがめられ、多くの人が政治に失望しており、既存の政治家に任せていてはだめになる。もう1度、社会、東京のために貢献したいと、選挙に勝ち抜く決意をしたいと思った

と嘯いている。記者会見を見て、あたらしい党のメンバーは統一地方選から間もないのに音喜多氏の個人崇拝者かつ維新の下部組織と見なされて可哀想だなと思いつつ、音喜多氏の発言にとても巨大なブーメランの匂いを感じた。

音喜多氏の参院選に出馬するまでの経緯は、かつて自身が批判した「水面下で物事を進める古いタイプの政治家」そのものではないか。

川松都議の名文「日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事」と音喜多氏の反論

音喜多氏は「ブロガー都議」を名乗り、「365日ブログを更新します」「徹底的に情報公開します」と積極的にアピールしていた。毎日ブログ更新は完全に嘘なんだけど、更新の頻度が多い事、有る事無い事含めて発信しまくっていたのは確かだ。

そのため音喜多氏を報道する場合に「ブロガー議員」「ブロガー都議」と称される場合が多く、代名詞的存在になっている。実際に音喜多氏に積極的な情報発信のイメージを持っている人も多いだろう。

だが百条委員会での「土壌Xデー」を始め音喜多氏の発信する情報にはデタラメが散々に含まれており、都政を混乱させて来た。その姿を間近で見つめて来た川松都議がPRESIDENT Onlineに寄稿したのがこの名文である。

日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事 議会質問は根拠薄弱な臆測ばかり(東京都議会議員 川松 真一朗)

この中で川松都議は舛添元知事の東京オリンピックの会場変更の実績と音喜多氏の「土壌汚染Xデー」の失態(音喜多氏が追及した浜渦氏らは無罪が確定している)を例に挙げて比較し、ブログアクセス目当てで考えなしに発信する音喜多氏を批判、さらに似たような議員が増える事を憂慮している。

私もいたく感銘を受けてブログ記事を書いたものだ。

「日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事」を読んで伝えたい事

無論、こういう美味しいネタを見過ごす音喜多氏ではない。批判には正面から向き合わずに「ブログ記事のネタ儲け」って感じで、全く反省の欠片も無いブログを更新した。

ついに日本を滅ぼすほどの力を持ってしまったので、政治と情報発信のあり方について考察してみた(音喜多駿)

この記事で音喜多氏は「水面下で物事を進めるとは古い政治。ブロガー議員こそ古い日本の政治を滅ぼす」と書いている。

これを読んだ当時は「反省してねーな」「じゃあ『贖罪』はなんなんだ」と思ったものだが、今読むと味わい深い。維新から出馬する音喜多氏への完全なブーメランになっているからだ。

「水面下で物事を進める古いタイプの政治家」=「維新から出馬を隠してこっそり規約修正した音喜多氏」

音喜多氏は川松都議への反論の中で、

私にとってブログや情報公開は目立つための手段ではなく、これまで信頼を失ってきた政治のあり方そのものに対する挑戦です。

と自分のブログの正当性をアピールしている。だが読めば読むほど笑えてくる。

報道発表される5時間前のあたらしい党の総会でも維新から参院選出馬する事を隠し続け、後で文句が出ても維新から出られるように「総会に諮らずに」二重党籍OKの規約修正を押し通し、報道された後も「まだ正式に決まってない」とトボけ続けた音喜多氏と真逆の主張が展開されている。

しかしその表に出す「タイミング」とは、誰が決めるのでしょうか?

これがたいてい遅れているから、政治の意思決定は有権者から見れば常に「いつ、どこで、誰が、何を決めているのかさっぱりわからない」というブラックボックスな状態になっています。

私はそのような古い(と敢えて表現します)政治のやり方を続けてきた末路が、有権者から信頼を失った今の政界なのだと思っています。

とりわけ情報化が急激に進展する社会で、物事の調整が整うまで情報を出さないやり方がいつまでも支持されるとは思えません。

しかしその「状況判断」をする際には、できる限り公開に近い選択をするべきだと思いますし、その判断を広げる挑戦をしていきたいとも思っています。

水面下で物事を進める古いタイプの政治家の方々は、生煮えの情報が表に出れば無知な有権者やマスコミが騒ぎ立て、物事が悪い方向に進むと考えているのだと思います。

しかし私は、できるだけ情報をオープンにすることで多くの人々のチェックの目が働き、物事は良い方向にブラッシュアップをされていくはずだと考えます。

加えて言えば、水面下で物事を進めることが得意な政治家は他にたくさんいるのであって、誰ひとりとして私にそのようなことを求めている人はいないと思います(苦笑)。

全く音喜多氏(2018年2月)の言う通りである。このロジックは、

「なぜ維新なのかさっぱりわからないブラックボックス」

「古い政治のやり方を続けた末路が有権者から信頼を失った北区長選の落選」

「物事の調整が整うまであたらしい党の総会にも情報を出さないやり方が支持されていない」

「水面下で物事を進める古いタイプの政治家の維新・音喜多氏は、無知な有権者やマスコミが騒ぎ立て悪い方向に進むと考えている」

と今の維新の音喜多氏(2019年6月)への批評にぴったり当てはまってしまう。うんうん、私もそう思うよ。初めて意見が合ったんじゃない。

そして川松都議、安心してください。つまり、日本を滅ぼす”ブロガー議員”はもう存在しないんですよ。

音喜多氏もあたらしい党の党員もブログを読み返した方が良い

あたらしい党の二重党籍規約の修正に反論して来る人はほとんどが「正当な手続きで改正されたのだから問題ない」と言っている。「維新から出馬」を隠していた状態での採決が正当かどうかは大変に疑問が残るが、そもそも一番の問題はそこではない。

今の維新の音喜多氏がやっている事が、かつての音喜多氏、そしてあたらしい党が主張して来た事と完璧に矛盾しているのだ。

だからこそ、伊藤陽平氏や三浦拓氏のようにあたらしい党の議員が離れていったり、妻が幹事長である最大の支援者である駒崎氏からも批判が出ているのではないか。

少なくとも私は維新やあたらしい党に残っているメンバー以外で、今回の維新からの参院選出馬を肯定的に捉えている意見を目にした事がない。

無論、改心しろなんて言う気は毛頭無いが、せめて音喜多氏もあたらしい党の党員も音喜多氏の過去のブログを読むべきだ。それをせずにただただ正当性を主張してもそれは情報公開では無い。有権者には全く響かない。

情報公開とは顧客起点である。顧客(有権者)が求める情報を提供してこそ初めて情報公開だ。

批判を無視してただ自説を主張するのはただのプロバガンダ、広告である。

プロバガンダが上手なヒトラーや広告を打ちまくってる大企業を情報公開とは言わないでしょ。むしろ逆だよね。

あたらしい党の政策は「情報公開を徹底します」でしょ。それが全くできてないから批判されてるんだよ。

P.S.

本当ならば今回の記事は「音喜多(都) VS 音喜多(維)。あたらしい党じゃなく維新から参院選に出馬問題を追及してみた」としたかったのだが、大人な判断で止めました。

参照:日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事ついに日本を滅ぼすほどの力を持ってしまったので、政治と情報発信のあり方について考察してみた「日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事」を読んで伝えたい事音喜多氏が参院選へ「熱烈な誘いを」出馬経緯明かす元都議・音喜多氏、参院選へ出馬表明 維新から日本維新の会公認・あたらしい党推薦で新たな闘いに挑みます



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author : 宮寺達也



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