政治

音喜多(おときた)駿氏が維新から参院選出馬。あたらしい党の二重党籍規約の修正が酷過ぎる

投稿日:

出典:あたらしい党規約

2019年5月31日が終わる。令和が始まってちょうど1ヶ月が経ち、6月へと暦が変わる。そんな6月1日に日付が変わった直後、「あたらしいあたりまえ」な情報が飛び込んで来た。

維新、参院東京で音喜多元都議を擁立へ 比例には現職都議

私にスラップ訴訟を起こした上、そのせいで北区長選に落ちた音喜多(おときた)駿氏(以下、音喜多氏)が、北区長選から1ヶ月ほどしか経っていないのに、しかも自らが代表を務めるあたらしい党ではなく日本維新の会から参議院選挙・東京選挙区に出馬すると言うのだ。

ま、知ってた。

私は政界関係者ではないが、色んな角度から音喜多氏が維新から出馬を検討している情報は入って来ていた。なので政界関係者には周知の事実だったろう。さっさと発表しろよとしか思ってなかったので、ようやくかという感想だけである(なお、「“ブロガー議員”を自称し」という表現は評価する)。

問題はあたらしい党をどうするかである。どうやっても批判されるが、筋から言えば代表が離党するか、維新に吸収されるかである。

だがその答えは想像以上に斜め上だった。

つい昨日、5月31日に行われたあたらしい党総会で参院選出馬を黙ったまましれっと規約修正

音喜多氏の維新から出馬が報道されるわずか5時間前。5月31日の19時からあたらしい党は結党後初の「党員総会」を行なっていた。

あたらしい党総会のお知らせ

そこでは

・2019年統一地方選 選挙結果の報告
・規約の改正について
・党人事について
・規約や党人事を含む、今後の党運営について
・質疑応答(党員とのディスカッション)

が議題になっていた。この時点で間違いなく、音喜多氏が維新から参院選出馬する事は決まっていた。当然、代表があたらしい党を捨てて他の党(維新)は党の存在意義に関わる。何より、あたらしい党の規約では不可能なのだ。

あたらしい党規約(2018年10月12日)

(二重党籍の禁止)
第11条 党員は、他の国政政党及び地域政党に参加することはできず、二重党籍はこれを禁止する。

これ以上なく明快な規約だ。解釈のしようが無い。音喜多氏はあたらしい党に所属したまま維新から出馬できないのだ。だから「代表が離党するか、維新に吸収されるか」というあたらしい党の存続を揺るがす2択しか無い。無論、規約が無くても当然の話だが。

あたらしい党は音喜多氏が立ち上げた地域政党だ。実質、個人政党と言っても良い。1年も経たずに放り出すのはどうかと思うが、せっかくのタイミングで党員総会をやってるのだ。しっかり説明して党員に是非を問えば良い。普通は許されないけど、もしかしたら許されるかもだし、許されないなら離党すれば良い。

しかもあたらしい党の政策は「② 情報公開を徹底します」だ。当然、党員に参議院選挙出馬を説明するしかない。

しかし現実の党員総会では政策と真逆の情報隠蔽で参院選出馬への布石が打たれた。党員に参院選出馬を黙ったまま、こっそり二重党籍OKの規約に改正したのだ。

「情報隠蔽を徹底します」

これがあたらしい党セカンドステージの正体か!

代表があたらしい党と日本維新の会の二重党籍。しかも日本維新の会に軸足を置く前代未聞の裏切り行為

さぁあたらしい党セカンドステージの切り札

「二重党籍の禁止規約」の登場です!!

あたらしい党規約(2019年6月1日)

(二重党籍の禁止)
第12条 党員は、他の国政政党及び地域政党に参加することはできず、二重党籍は原則的に禁止する。但し、所定の手続きの上、党務執行会議の承認を得た場合に限り、認めることが出来るものとする。

禁止してない

ちっとも禁止してないよ

さすがあたらしいあたりまえ

全党員をあげてオチ付けなくても良いのに

愉快な党ですまったく

俺もこういう規約作ったことあります

ダイエットの目標でな

なお「党務執行会議」とは代表である音喜多氏が選んだ主要メンバーによる会議なので、実質的に音喜多氏の思い通りに結論が決まる会である。せめて最高議決機関である総会に諮るならまだしも、お友達だけで勝手に二重党籍を可にするとは。

こんなの、あたらしい党を離党して選挙に落ちたら本当に何の立場も無くなるので保険を掛けただけである。比例から出馬する柳ヶ瀬氏は退路を絶っているに、選挙区から出る候補者がこんな覚悟が無くて良いのか。

確かに地域政党であるあたらしい党と国政政党である日本維新の会の二重党籍には法的には問題が無い。しかし自ら立ちあげ代表を務める政治団体を、情報隠蔽をしながら自分の都合の良いように私物化しているという「結党理念」と真逆の党員・サポーターへの裏切り行為が問題なのだ。

自分が代表を務める地域政党を保険にしつつ他の政党を頼るとは、前代未聞の党員に対する裏切り行為である。政治家としてこれ以上ない醜態である。例えるならば、安倍総理が次の衆院選で立憲民主党から公認を貰って出馬して、落ちたらまた自民党に拾ってもらうつもりだとか、そんな話である。ぶっちゃけありえない。

音喜多氏が都議選まで散々利用し、終わったら批判に転じた小池都知事は「崖から飛び降りる覚悟」 で都知事に当選している。そんな覚悟とは雲泥の差である。ま、離党してない卑怯さは似てるけどね。

ちなみに音喜多氏の日本維新の会での立場は「特別党員」となる。維新には二重党籍に関する規約は見当たらないが、募集要項には「他の政党の党籍を持たない方」と書いてある。

維新は音喜多氏があたらしい党の党籍を残したまま公認するんだし、他の選挙でも似たような事は行なっている。なので執行部は良しとしているのだろうが、維新の党員や支持者からも音喜多氏が東京選挙区から出るのは複雑な心境であろう。

長谷川豊氏の行員が取り消されたと思ったら音喜多氏だ。プラマイゼロじゃなくてマイナスと思ってる支持者は多そうだ。というか、そういう声が既にネットに溢れている。

あたらしい党の一般党員の皆さん、騙されてますよ。総会のやり直しを要求すべき

参院選の結果はまだわからないが、音喜多氏が勝っても負けてもあたらしい党の党員・サポーターは敗者だ。

音喜多氏が落選すれば、無職で何の権力もない代表がまた続投する。おまけに注目を集める参院選挙でも報道されるのは維新なので、あたらしい党の知名度UPにもならない。負けるとわかっていても堺市長選に挑むNHKから国民を守る党の立花孝志代表が羨ましく見えるだろう。

そして万が一に音喜多氏が当選すれば、代表である音喜多氏は徹頭徹尾、維新の政策・方針に縛られる。恐らく「地域政党と国政政党の住み分けは可能だ」と言い訳するだろうが、「ロシアと戦争」発言の丸山穂高議員がかつて「代表選をしろ」とまともな事を言った時に、袋叩きにされて離党させられそうになった事を思い出して欲しい。

音喜多氏は決して維新の政策・方針に異議を唱えられない。代表が維新に染まると言う事は、あたらしい党も維新に染まると言う事だ。維新が良いなら最初から維新に入っている話なので、現在のあたらしい党の党員・サポーターは維新とは異なる魅力を見出して参加したはずだ。それがさっぱり裏切られる事になる。

なのでどう考えてもあたらしい党の党員・サポーターはこのまま音喜多氏が維新から出馬する事を許すべきではない。総会では何も知らずに二重党籍の規約改正にOKしたかもしれないが、維新から参議院選挙に出ると聞いていれば反対だったという人もいるはずだ。

あたらしい党の党員になるためには月額1000円の会費が必要になる。あらゆる動画見放題のNetflixに匹敵する金額だ。党員はそれだけの金額を払って、「あたらしいあたりまえとか全部嘘でした。騙された?バーカ」とでも言われている現状に納得できるのか?

党員は今すぐ緊急総会を要求すべきだ。あたらしい党の存続が掛かっているのだから当然の権利だ。もしそれをせずに音喜多氏の裏切りを容認するのならば、まあ一緒に沈んでくださいとしか。

しかし月額1000円か。もったいない。恵まれない子ども達のために使えばどんなに良いだろうね。

参照:維新、参院東京で音喜多元都議を擁立へ 比例には現職都議あたらしい党あたらしい党オンラインサロン日本維新の会あたらしい党、セカンドステージがスタート。新執行部とともに、あたらしいあたりまえをつくろう



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author : 宮寺達也



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