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パテントマスターが選ぶ「ズッコケ三人組」シリーズ ベスト10

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出典:ズッコケ三人組|ポプラ社

前回の記事で、クリスマスプレゼントには「ズッコケ三人組シリーズ」がオススメと力説した。

「それはわかったけど、シリーズ作品が沢山あるのでどれを選んだら良いかわからない」

と思った人もいるだろう。

「ズッコケ三人組シリーズ」はなんと全50巻もある。続編の「ズッコケ中年三人組」も全11巻あるので候補は膨大だ。

そこで「どうせなら一番面白い作品を贈りたい」という人のために、私が記憶を頼りに悩みに悩みぬいて選んだ厳選ベスト10を紹介しよう。

<前半戦> 第10位―第6位

まずは前半戦。第10位から第6位までの紹介だ。

なお、「そもそも貴様のオススメなんか信用ならん」という人は「ズッコケ50巻総選挙」も実施されているので、是非ともこちらも参考にして欲しい。

第10位 「ズッコケ宇宙大旅行」

等身大なズッコケ三人組の世界観に外れるめちゃSFな意欲作。なので賛否両論別れる作品だけど、私はめちゃくちゃ楽しんだ。ストーリー構成も素晴らしく、オチに震える。

これを読んでから、双眼鏡を持ち出してバードウォッチングしたり、自分で集音マイクを作ったみたりした事は言うまでもない。

第9位 「ズッコケ時間漂流記」

これもSFだけど、実際にこんな時間旅行が有りそうと思わせるのが凄い。総選挙でも4位の人気作品。

あの平賀源内と一緒に戦うストーリーももちろん面白いんだけど、「江戸時代にいったらこんな感じなんだろうな」とリアルに想像してしまう小ネタの数々と若林先生への憧れで妄想が止まらなかったよ。

第8位 「ズッコケ結婚相談所」

重い、重いよ。でも深いよ。

実際にお父さんとお母さんが離婚したら、僕はどっちに付いていくんだろうとか、もしお母さんに付いて行って再婚するとか言い出したらどうしようとか、真剣に悩んで寝られなかったよ。

とても小学生が読む内容じゃ無いと思うけど、だからこそ読んで欲しい。

そしてファンクラブ会員になるための問題を解くヒントがこの話に有る。なので、お父さんにヒントを教えるためにこの本を読んでもらった時の僕の気持ちの複雑さと言ったら。。。

第7位 「ズッコケ(秘)大作戦」

これも重いよ。そしてすごく切ない。

でも「もし自分のクラスに北里真智子がいたら」とめちゃくちゃ考えた。この本を読んでからはクラスの女子を見る目が変わったね。

「もしかして家庭の事情で困ってる事は無い?僕が力になるよ」

って思ってた。もちろん、思うだけで口に出来ないヘタレだったんだけど。

第6位 「ぼくらはズッコケ探偵団」

「探偵団」だよ、「探偵団」。

名探偵コナンが連載開始する15年前の作品。だから「探偵団」と言えば僕には「ズッコケ探偵団」が元祖。

これ、ガチの殺人事件が起きて濡れ衣を着せられるんだけど、もし解決できなかったらとマジで怖くなる。だからこそ結末にカタルシスがあるんだけど。

めちゃ不謹慎だけど、これ読んでから僕の周りでも殺人事件が起きないかと妄想しまくったね。

<後半戦> 第5位―第1位

いよいよ後半戦。第5位から堂々の第1位までの紹介だ。

第5位 「ズッコケ財宝調査隊」

太平洋戦争の隠された真実、ダムに沈んだ村、財宝、北京原人、それを追っていた人物の不審な死

もう「面白さの全てを置いてきた」と言わんばかりのストーリー。

ただ、太平洋戦争とか北京原人という単語に反応する小学生があんまりいないのでツボにはまる人を選ぶ作品。だけど僕はこれをきっかけに太平洋戦争とか北京原人とかに興味持ってめちゃくちゃ調べた。重厚だけど、知的好奇心を刺激しまくり。

第4位 「ズッコケ山賊修業中」

これはもうヤバい作品。恐くて、面白くて、でも考えさせられる。児童文学ってレベルじゃねーぞ。

タイトルからは忍者の修行でもするかのようなノリだけど、全然違う。ヤバい連中に誘拐されて、一生家に帰れないかもというストーリーだ。

「途中、なんとか脱出して民家に助けを求めに行ったら実は」の下りなんてマジトラウマ。

そしてオチも衝撃。当時の僕は納得できなかったけど、今なら何となくわかる。本当の幸せとは何か考えさせられる大傑作だ。

もちろん総選挙も5位としっかりランクイン。

第3位 「うわさのズッコケ株式会社」

大傑作。総選挙でも圧倒的得票差で1位。

「小学生が1万円単位でガチで儲ける」というお小遣い感覚のちょっと上を刺激する設定に加えて、途中で迎える大ピンチにハラハラしたり、そこからの逆転劇など少年ジャンプを思わせる「友情・努力・勝利」が詰まった作品。

3位にしておいてあれだけど、他人にススメるなら間違い無い一作。

第2位 「それいけズッコケ三人組」

記念すべき第1作で、唯一の短編集。

ズッコケ三人組シリーズとして書き下ろされた作品ではなく、元々「ずっこけ三銃士」というタイトルで連載されていた作品を改題して集めたもの。

なので以降のシリーズとは毛色が随分違ったりする。だがそれが良い。

どれも本当に僕にも起きそうな事件ばっかりで、読んでいたら背中がムズムズする。特に5章の「夢のゴールデンクイズ」は、当時、富山県のちびっ子が夢中だった「ビバ!クイズ」を連想して大夢中。

僕はビバ!クイズのテレビの前では毎日圧勝してたけど、実際に出る事はなかった。富山中部高校に入学したら同級生が皆出まくってて思い出語り合ってて、ものすごい後悔したよ。

ちなみに総選挙でも6位の人気。

第1位 「あやうしズッコケ探検隊」

もう何度読み返したかわからないフェイバリット作品。

「夏休み」、「ボート」、「無人島」、「サバイバル」、「怪しい猛獣」、「怪しい老人」

もう小学生男子の琴線をくすぐる要素がてんこ盛りの大傑作だ。総選挙でも3位の人気作だけど、1位になれなかったのは女子人気の差だろう。

ユリの根っことかサザエとか、サバイバルの食べ物ってなんであんなに美味しそうなんだろうね。これ読んですぐにお母さんに「今日はサザエが食べたい」ってお願いしたよ。

すると、その夜の食卓には富山名物・バイ貝の煮つけが。僕は「美味い美味い」と食べまくり、それからもお母さんの料理の中で大好きな一品になった。ただ、18歳で大阪に行った僕はあれがサザエでは無かった事を知る。それで大恥を掻くんだけど、それもまた別の話である。

お子さんはもちろん、大人にもオススメの傑作

いかがでしょうか。是非とも参考にして欲しい。

ちなみに運命の出会いになった「ズッコケ三人組の推理教室」は悩んだのだが、ギリギリランク外の第11位となった。

ちなみにこの作品の出だしが「ハカセがシャーロックホームズの『緋色の研究』にハマる」なんだよね。それでお母さんがシャーロックホームズと間違えたんだけど、おかげで僕は出会えた。まさに運命の作品だ。

事件は「ぼくらはズッコケ探偵団」の殺人事件と違って「飼い猫探し」という身近なものになるんだけど、だからこそまたリアルで。

「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」の存在を那須先生が予見していたかのよう。

なお、私が紹介したベスト10は50作ある中の15作目までに集中している。これは決して懐古主義とかでは無い。

ズッコケ三人組シリーズは素晴らしい傑作揃いだけど、前半の方が圧倒的に面白い!

那須先生は全て頑張って書かれているのでこれはちょっと言い辛いけど、でもズッコケ三人組ファンの本音だと思う。

さて、このズッコケ三人組シリーズ。お子さんへのクリスマスプレゼントにはもちろん、かつてズッコケ三人組にハマった人や存在は知っていたけど読んだことは無いという大人たちが読むのも素晴らしい。

傑作とは、どの世代が読んでも間違いの無いものである。

いやー、しかしこうして紹介すると私が読みたくなって来たよ。

実家にはあの当時のズッコケ三人組の本たちが眠っているはず。このお正月の過ごし方は決まったね。

参照:ズッコケ三人組|ポプラ社ズッコケ三人組 – Wikipedia祝「ズッコケ三人組」40周年!50巻総選挙を制したのは?著者・那須正幹さんが語る“ズッコケイズム”



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author : 宮寺達也



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