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キャリア スポーツ

清宮くんへ。大学に入るのは何歳になってからでも良い

投稿日:

出典:Wikipedia 清宮幸太郎

全国的に注目された第99回全国高校野球選手権大会の西東京大会決勝。清宮率いる早稲田実業が決勝で敗退し、高校通算タイの107号本塁打を記録した清宮幸太郎くんの高校野球が終わった。

最後の夏に甲子園に出場できなかったのは寂しいが、高校3年間、清宮フィーバーと騒げれる続ける中で十分に素晴らしい活躍をしたと思う。

さて、そんな清宮くんの進路について早稲田実業が敗退する前から様々に報道がなされている。多くの報道では「早稲田大学への進学が有力」となっているが、ふとこんな情報が飛び込んで来た。

早実・清宮、プロ志望届提出へ!早大進学“二刀流”視野に

まあ、この時期のマスコミの言う事はアテにならないし、飛ばし記事の可能性が大きい。だが、どうにも清宮くんが大学進学に強いこだわりを持っているように感じる。

あくまで報道で見聞きした情報からの勝手な思いであるが、キャリアを考えると言う意味でアドバイスを送りたいと思う。

清宮くんへ。大学に入るのは何歳になってからでも遅くないよ。


清宮くんは早稲田大学進学がオススメ?

私は清宮くんに、プロでも活躍できる可能性をひしひしと感じている。甲子園で伝説を残した清原、松井には及ばないような気がしているので、プロ入り1年目から大活躍とは難しいかもしれない。

しかし、日本ハムに入団してプロ入り4年目にレギュラー定着した中田翔に匹敵するポテンシャルを感じる。早稲田大学に入学して今から5年後にプロ入りするより、もっと早く活躍できる可能性が高いと思っている。

なので個人的には是非ともプロ入りして欲しい。そして、さらなる成長を見せて欲しいと思っている。(私は巨人ファンだが、巨人に入団したらあんまし伸びないんじゃないかと心配している・・・)

もっとも、各種報道では大学進学が優勢だ。系列の早稲田大学への進学、さらには「米国の大学も視野に入れている」といった情報が飛び交っている。

おまけに、元ヤクルトの名スカウトにも「私が監督なら、やはり大学を薦める。大学で課題(守備)を克服したほうがいい」と言われている。

さらに出て来たのが、プロ野球に入団しながら、早稲田大学に通学、もしくは通信制のe-スクールで単位を取得する。プロ野球選手&大学生の「二刀流」という話だ。

「いきなりプロは潰されるから、課題を克服するために大学野球へ」と言うのはまあわかるが、流石にプロ野球選手&大学生の「二刀流」と言うのは、余計なお世話である事を承知で「辞めといた方が良い」と思う。

別に「二刀流なんて出来ない」という大谷翔平が投手・打者の二刀流を始めた時のような前例踏襲主義の心配ではない。

根本的な事として、「野球に打ち込む、特にプロ野球で活躍するのは20代から始めなければいけない。だが、大学入学は何歳からでも可能である」からだ。

桑田真澄に学ぶ、プロ野球を引退してからの大学入学

大学進学をするか悩んでいる清宮くんの良いお手本が、桑田真澄投手であろう。

桑田は早稲田大学への進学を希望しならが、巨人にドラフト指名されて入団した。そして、巨人で21年間活躍した後、メジャーリーグのパイレーツに入団し、そこで現役を引退した。

現役引退後の2009年に改めて早稲田大学の修士課程に入学し、首席で卒業している。修士論文の題目は「『野球道』の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究」とのことらしい。是非とも読んでみたい。

そして、桑田氏はプロ野球で活躍した経験と大学で学んだ知識を活かし、解説者や指導者、NPB(日本野球機構)のアドバイザーとして活躍している。

清宮くんが「課題を克服するために大学野球」だけでなく、大学に幅広い知識を学びたいと言うのであれば、それは何歳からでも良い事を忘れないで欲しいと思う。

大谷翔平が投手・打者の二刀流はまさに若い時にしか挑戦できないことであるが、プロ野球と大学の二刀流はその逆で、何歳になってからでもできると思うのだ。

卒業を目指すだけなら簡単かもしれないが、本気で大学の授業や研究を学びたいと思ったら、とてもプロ野球と両立できるとは思えない。まさに「二兎追うものは一兎も得ず」になってしまうのではと心配である。

大学関係者もわかっていない「なぜ18歳で大学に入学する必要があるのか?」

この清宮くんの大学かプロかという話は、昨今の「文系学部不要論」にも繋がっていると思う。

私は最先端の研究・科学に触れることができるとの思いで、18歳の時に大阪大学工学部の門を叩いた。そして大学院までの6年間、超電導・テラヘルツ波といった最先端の科学に触れることができた。その事は非常に満足している。

しかし研究室に入るまで、大学3年までの授業は正直ほとんど覚えていない。最初の3年はソフトテニス部の活動に夢中だったというのもあるが、授業の内容も正直どこが最先端の科学に繋がっているかの実感も湧かず、身が入らなかった。

研究室に入って、少しは意味を感じるようにもなったが、科学を学ぶためには最初から研究室に入れて欲しかったと思った。

工学部で勉強していた、しかも「単位が埋まっている」と評されるほど授業が難しい大阪大学の私がこうなのだ。ぶっちゃけると、文系学部で授業だけを受けている学生は正直、ほとんど知識なんて身についていないんじゃと心配している。

実際、大阪大学の経済学部の同期から経済に関する理論や感想なんて聞いた覚えが無いし、文学部、法学部、人間科学部も同様である。(俺の事かと思っても、怒らないでね)

会社に入っても、私より深く経済を語る元経済学部、文学を語る元文学部、法律を語る法学部には出会わなかった。工学部でも、大学の知識を仕事に活かしていた奴は記憶に無い。

やはり、現実として大学は教育機関では無く、有名企業に入るためのシグナリング機関としての意味が圧倒的に強いのであろう。であるならば、18歳でまだ「学び」とは何かを理解していない、就職目当ての若者を大量に送り込むのは非常にもったいないと思う。

折しも、私の母校である大阪大学の文学部長が式辞で「文学部って何の役に立つの?」という疑問に回答していた

「文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます」

文学部長の金水さんがこのように式辞で述べた事がツイッターでも話題になった。私はこの内容自体は正しいと思う。文学は人生に迷った時の指針であると思うからだ。

しかし、この回答は「なぜ、18歳の若者が4年間の貴重な青春を文学部に費やすか」の答えには全くなっていない。文学が「人生の岐路」で本領を発揮するならば、人生の岐路になってから文学部に入学し、学べば良いからだ。

そして、この「人生の岐路になってから学べば良い」は、他のほとんどの文系学部に当てはまると思った。いや、工学部のような実学・理系学部にも当てはまる。

大学で学ぶ内容は、どの学部であっても、人生の岐路で本領を発揮するものだ。だから、焦って18歳の若者が大学に行く必要は無い。このアドバイスは清宮くんだけでなく、多くの高校3年生に考えて欲しい。

自分の進路は最終的には自分で決めて、信じる道を進めば良い。だが、その進路の先に何があるのか、実際に歩んだおっさんのアドバイスにちょっとは耳を傾けてくれても良いじゃないかと思うんだ。

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-キャリア, スポーツ

author : 宮寺達也




                                                                                                 
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